新築やリフォームの際には、現場へ足しげく通ったほうが何かとプラスです。じわじわと完成に近づくマイホームを見ることで愛着も増しますし、気になるポイントを質問して安心感を得ることもできます。ただ、お仕事の邪魔になるのもいやだし、手ぶらだと良くないかな、なんて考えてしまうこともあると思います。そこで考えたいのが、施主さんが現場に入っていいのか、そして大工さんへの差し入れはしたほうがいいのか、という問題です。


まずは家を作っている現場に入っていいのか問題。わたしの場合は、業者さんが比較的オープンな会社だったので、ほとんどいやがられることなく、むしろ「建てているときもお客様の家ですから」ということで、玄関先などで大工さんに家に入ることを伝えれば、基本的に工事中の家に立ち入らせてもらうことができました。もちろん、ヘルメットなどを着用することは、現場の指示に従うことになりますが。

やはり、建設中の家を見るのは良いものですよ。ここでこんなことをしようとか、こんな家具にしようとか、夢が広がるんですね。それに、大工さんの技術の高さなども見ることができますし、構造などを見るのは、家の設計を理解するのにも役立ちます。もし見られる機会があれば、どんどん建築中の家を見ることをお勧めします。

しかし一方で、業者さんによっては、現場に入られることを渋る業者さんもあるようです。大工が集中できないとか、危険だからとか、そのような理由ももちろんあるのでしょう。ただ、あまりにもオープンでない業者さんは、ちょっと信用できないかもしれません。もし杜撰(ずさん)な工事をしていても、誰も検証することができませんし。

いずれにしても、やはり定期的に、タイミングを見計らって建築中の家を見させてもらうのがよいと思います。大工さんへ感謝の気持ちを伝えたり、差し入れをするチャンスにもなりますし、完成前の自宅の写メを撮ったりするのも記念になります。もちろん、集中している時間帯や、危険の伴う作業が予定されている日があるかもしれません。業者さんに確認をして、都合のいい時間を確認しておきましょう。

特に、家の中に初めて入るときには、大工さんのモチベーションをあげてもらうための「差し入れ」をするのがいいと思います。特に夏の暑い時期や、冬の寒い時期は、それぞれ冷たい飲み物や暖かい飲み物が喜ばれる時期です。ただ、差し入れもタダではありませんし、毎日というわけにもいかないでしょう。高級なものばかりを用意するわけにもいきません。

私の場合は、思い切って業者さんに「家を建築中は大工さんへの差し入れはしたほうがいいですか」と聞きました。すると「基本的な飲み物などはこちらで用意するので大丈夫」とのこと。たしかに、現場をのぞいてみると、業者さんが最低限の飲み物などは用意して下さっていました。そりゃあそうですよね、施主さんの差し入れを当てにしていては仕事が進みません。飲み物などの準備は、基本的には業者さんの「業務」です。

しかし、それでもなお、大工さんと良い関係にしたい。何かお礼をしたい。モチベーションをあげてもらいたいと考えてしまうものです。差し入れのない施主だからと言って意地悪するような大工さんはいないと思いますが、ちょっとした「気持ち」で、関係も良好になるものです。あまり負担にならない程度で差し入れするのがいいかもしれません。

わたしたちが用意したのは、缶コーヒーとお茶でした。1箱24缶入りになっていて、1本60円くらいで販売されているスーパーのPB商品などは、1200円くらいで一箱買えますのでさほど負担にならず、なくなったらまた頃合いを見計らって「どうぞー」とお渡ししていました。コーヒーを飲まない人もいるので、差し入れする前に、お茶がいいかコーヒーがいいかを聞いてみるのもよいかもしれませんね。

あとは、時間のあるときに、「大工さんは家ではどんなお酒飲まれるんですか』などとさりげなく聞いておき、工程が大きく変化した時や、特に暑い天気だった時などに「どうぞ家で飲んで下さい」なんて、6缶パックの缶ビールをお渡ししたときもありました。大工さんもあくまで厚意なのはわかっていると思うので、必ず差し入れしなければいけないわけではありませんが、もし気持ちがあるなら、お渡ししましょう。

せっかく大きなお金をかけて建てる家です。ホコリとおが粉にまみれて、愛する我が家を作って下さっている大工さんに感謝の気持ちを伝えることで、大工さんもきっと「よーし頑張ろう!」と思ってくれるはず。無理をする必要もありませんし、高価なものをお渡しする必要もないと思いますが、暑い日には「ご苦労様です」と、冷たいジュースを渡せるくらいの「気遣い」は、持っていても損はないでしょう。

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