ヤナグルコがゆく⑤ご近所の国へも行ってみましたよ!0泊3日韓国ソウルの旅
~ In Seach Of Lost REBASASHI ~
= 失われたレバ刺しを求めて =
気が付けばシャンシャンは1歳に、藤井聡太六段は七段に、そして今年も半分が過ぎ、平成の世も残すところ9カ月になりましたね。
そう、この夏は“平成最後の夏”…この胸の奥がざわざわと騒ぐような、遅れてきた青い春の誘惑のような、娘曰く『なんだかエモい』その字面に誘われて、人生の折り返し地点をとうに過ぎた私ですがお仲間と思い出のひとつも作るべくソウルに行ってまいりましたよ。
始まりはSNSのタイムラインに流れてくる韓国グルメの数々…ソルロンタン、デジコムタン、カルグクスにカンジャンケジャン…そして極めつけはレバ刺し!
2012年7月末日、いわきの某所でレバ刺しを愛するみなさまと『さようならレバ刺しの会』で盛大に別れを告げたあの夜から6年、日本では食べることを禁じられたレバ刺しが韓国ならば腹いっぱい食べられるだなんて…ならば行くしかないんじゃないのけ?!
『平成最後の夏にソウルでレバ刺し食べたよねぇ…』
いつかこの日を懐かしく思い出すであろう未来の私が目に浮かびます。
さて、思い立ったら吉日、PEACH航空の『弾丸キャンペーン 東京⇔ソウル往復 9800円』のチケットを検索し、一番早く予約できた日に決行とあいなりました。
▶ 01:55「羽田出発」
0泊=日帰りの弾丸ツアーのよいところは『気軽で身軽』に尽きますね。海外旅行を感じさせないこの“日帰り”というお気軽な響き。所持品もパスポートとお財布があればどうにかなっちゃう身軽さ。そんなこんなで深夜の羽田空港からバッグひとつで行ってきまーす!
▶ 04:50「仁川到着」
羽田空港を発って約2時間半で仁川空港に到着。歳を重ねて時間の経過が早く感じるようになったからか、ホントにあっという間。お隣の国は思った以上に身近ですね。
アラフィフの、それも弾丸の旅はとにかく無理しないことが大事。移動は基本サクッとタクシーです。
朝焼けの中、ソウル市街へ。
▶ 06:00「曹渓寺」
まずは私が個人的に行きたかったお寺へ。旅先で神社仏閣・教会・モスクなどなどその土地の宗教施設を訪ねることが好きです。今回は韓国仏教の最大宗派である大韓仏教曹渓宗の総本山、曹渓寺へ。
早朝から熱心にお参りされているかたがたくさんいらっしゃいました。大雄殿に鎮座する三体の大仏様が見たかったのです。ありがたや~
そして明洞に移動して朝食を。朝食は6時30分から営業している明洞駅そばの「香苑」へ。
▶ 07:00「朝粥」
香苑に一番乗りで“あわびのお粥”をいただきました。滋味深く、しみじみと美味しい…。日本人観光客に人気のお店のようで、私たちが食べ始めるころからお客様が続々といらして食べ終わる頃にはほぼ満席に。ビックリ!
食後はお向かいのセブンイレブンでコーヒーを買って一服し、次の目的地 広蔵市場へ。
▶ 07:45「市内散歩」
天気はあいにく薄曇りでしたが街歩きにはちょうどよく、市場の開店時間まで少し余裕があったので散歩がてらてくてくと。
通りによって様々な専門店が密集しています。ここは水栓やトイレの専門店。
こちらは照明器具の専門店。
このとき街中を歩いてみて、空港に着いたときからなんとなく感じていた違和感の正体がわかってきました。
ソウル、なんだか違う…25年前に訪れたときの印象と全然違うんです。何より街を包む「空気」が違う。街全体の空気が澄んでいるというか、とにかく「きれい」なんですよ、今のソウル、臭くて汚くて暗かったあのソウルはどこへ行ったのか…?!(そんなソウルは私の思い込みだったらごめんなさい。)
街中を流れる清渓川沿いはきれいに整備されて、雰囲気のある遊歩道になっています。オリンピックがあったからでしょうか。サッカーワールド杯があったからでしょうか。日本のテレビを賑わす韓国のニュースは濁った内容が多いというのに。25年の時の流れを、そしてその間の韓国の発展を肌で感じましたよ。
▶ 08:30「広蔵市場」
『広蔵市場』は100年以上の歴史を誇る巨大なマーケットです。食材から衣類まで様々な商品を扱うお店が集まっています。
この市場の中にユッケ専門店が集まる『ユッケ通り』があり、新鮮なユッケやレバ刺しなどが食べられます。我らが目的のお店は“ミシュランガイド・ソウル”に2年連続で掲載された『プチョンユッケ』!
レバ刺し&センマイ。レバ刺しは角が立ってピカピカに輝いてます…夢のようですね☆
市場内の「うまいもん通り」では韓国屋台グルメが堪能できます。
パワー溢れる韓国のおばさま=アジュンマ達が開店準備をしています。
まさに山のように盛られた野菜のナムルがずらりと並んだビビンバのお店。満腹でこれら屋台の味を食べ損ねたことを今も心底悔やんでます。次は広蔵市場で食い倒れたい…そんな目標が生まれましたよ。
広蔵市場で一番驚いたことはその「清潔さ」と「仕事の美しさ」ですね。チョゴリや生地を扱うお店の隣に八百屋があったり、その向かいに鮮魚店と乾物屋、キムチなどの惣菜店がランダムに続いていたりします。
なのに、生臭さとかそういう種類の嫌なにおいを全く感じません。なんでだろう??その謎はそれぞれ店先で準備をしている店員さんたちを見ていて解けました。
とにかく仕事が丁寧。ディスプレイも美しい。魚屋では鮮魚はもちろん、開きになってなお銀色に輝く干物に見惚れ、八百屋では根を切り揃えられ、美しく並べられた青菜類に目を奪われます。
よく日本はゴミが落ちていない、街がきれいだと言われますが、いやいや、ソウルの街は新大久保界隈の100倍きれいです!
▶ 10:15「ザハ・ハディド」
レバ刺しで心まで満たされた後は“東大門デザインプラザ=DDP”まで足を延ばしました。ここは新しいソウルのランドマーク、2014年にオープンした巨大複合施設。設計は幻の新国立競技場でおなじみのザハ・ハディド。
想像以上のスケール、その圧倒的な存在感!
近未来的と評されるメタリックな流線型のフォルムも有機的な曲線のつながりもこれぞザハ!
内部まで有機的。素敵!
アンビルドの女王と呼ばれた彼女の建築物が韓国にあって日本にない理由は何だ?見たかったなぁ、ザハの新国立競技場。金で済む話だったらそれこそなんとかなったんじゃないのか…日本。ああ、韓国が羨ましい。
グルメ、観光と来たら次はそう、エステですね!
▶ 11:00「韓国マッサージ」
DPPからまた明洞に戻り、予約をしていた「HERAエステ」で休憩を兼ねて80分の足マッサージ+ヨモギ蒸しのコースを体験しましたよ。短い時間でも癒されますね。
エステを終えるとちょうどお昼。歩いて、これも楽しみにしていた「明洞餃子」へ向かいます。
▶ 13:00「明洞餃子」
下からカルグクス(ワンタン入りの担々麺のような韓国の麺料理)中央がマンドゥ(丸い餃子のような焼売のような小籠包のような蒸しもの)上がコルグクス(冷たい濃厚な豆乳スープの翡翠麺のような韓国の麺料理)美味しそうでしょう?!全部美味しいんですっ!!!
あまりの美味しさに、エステ終わりに『ごめん、まだお腹いっぱいで食べられないかもしれない…』と言っていたA子さんが『やだ、ごめん、全部食べれちゃうかもしれない…』と完食しておりましたよ。
韓国の麺料理は間違いない!惚れたぜ、ククス❤
▶ 14:00「小顔コルギ」
お昼ごはんの後にもやっぱり休憩が必要ですね!明洞餃子から歩いて数分、「MIZOエステサロン」で小顔効果が期待できるという骨気(コルギ)を体験してみましたよ。
痛みに耐えた甲斐あってだいぶ浮腫みが取れてフェイスラインがすっきり=小顔になれたような気がしました。満足満足♪
▶ 15:30「南大門市場」
コルギのあとは明洞から南大門市場まで歩いて見て回りました。どの界隈も人通りが激しく、とにかく活気に溢れていてその熱気に圧倒されながら、韓国のアイドルにハマっている娘へのお土産を買ったり、コスメや高麗人参のお店を覗いたり。楽しい時間はいくらあっても足りないですね。
そしてソウル最後のお楽しみカンジャンケジャンの名店へ!南大門市場からタクシーで移動。途中、「文化駅ソウル284(旧ソウル駅舎)」が見えました。その手前、高速道路のように見えるのが空中歩道「ソウル路7017」。南大門エリアからソウル駅まで続いているそうで、時間が許せば行きたかったところです。
▶ 18:10「眞味食堂」
タクシーで10分、ソウルでも一番人気の呼び声高い「眞味食堂」へ到着。メニューは「カンジャンケジャン定食」のみ!
充実したパンチャン(おかず)の数々。特に写真下中央の濃い緑色の「カムテ」に惚れました!繊維の粗い海苔の仲間のよう。新鮮な磯の香りがたまりません。数々のパンチャンはもちろん、チゲ鍋も卵蒸しも食べ放題です!
鮮やかな橙色の濃厚な内子のつまったワタリガニはどこまでも甘く…これぞ口福♪もう思い残すことはありませんっ。満腹感&満足感を胸に、帰国の途につきました。
▶ 22:35「出発」
ありがとう、ソウル。
さようなら、ソウル。
ごちそうさまでした!
▶ 01:30「帰国」
羽田着
ソウル滞在時間=18時間。
食したお料理=10種類(パンチャンは除く)。
私がほんの十数年海外から足が遠のいていた間に、インターネットは発達し、LCC(ローコストキャリア/
スマホで航空券を予約し、観光情報をあれこれ検索したら、ガイドブック的アプリをインストールして旅の準備はOK!!
今回の旅で得た“日帰り海外旅行に必要なモノ”は、①パスポート ②財布 ③スマホ そして④体力…といったところでしょうか。
ヤナグルコ的平成最後の夏の一日@韓国ソウル、無事終了。
またすぐに戻りたい!
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