ニューヨーク州第二の人口を誇るブルックリンに2年ほど住んでいた。高い建物が並ぶマンハッタンに比べて、レンガ造りのアパートや古びた倉庫がいまだ残るブルックリンには、味のあるカフェが多数存在する。巨大倉庫をリノベーションしたカフェ、壁面に古書がずらっと並ぶ隠れ家カフェ、天窓からの陽ざしが気持ちいい大人気のカフェ。ニューヨークのカフェはWi-Fiが飛んでいるのが当たり前。フリーランス人口が多いせいか、とにかくパソコンを開いている人が多かった。私もちゃっかりその一員に仲間入りし、あちこちのカフェを巡ってはカタカタと仕事を、ニューヨーカー気分を味わったものだ。

雑誌のカフェ特集で、ことあるごとに“ブルックリンスタイル”の文字を見かける。実際、ブルックリンのカフェってどんな感じなの?と思った皆様に、今回はブルックリンの人気エリアにある選りすぐりの4つのカフェをご紹介したいと思う。正統派から変化球まで。それでは、いってみよう!


1.Devocion   (ウィリアムズバーグ)

ブルックリンで一番人気、流行に敏感なヒップスターが集まるウィリアムズバーグにある「Devocion」は、カフェ特集の常連。

高い天井に大きな天窓、壁に溢れる緑、そして店内にある巨大な焙煎マシーン。店内には、コロンビア産の珈琲豆のいい香りが漂う。ご自慢の天窓、晴れの日は陽射しが強すぎて店内に日よけのパラソルが登場することも(笑)。


街歩きに疲れたら、ここでほっと一息。ソファに座ると居心地が良すぎて、動けなくなるので要注意。

https://www.devocion.com/


2.City of Saints Coffee Roasters    (ブッシュウィック)


街にグラフィティ・アートが溢れ、クリエイティブな雰囲気漂うネクストヒップエリア・ブッシュウィック。古い工場や建物が並ぶこのエリアは、数年前までは治安が悪かったが、メインエリアの家賃高騰により多くのクリエイターたちがこの地にやってきたことで環境が変化。今ではオシャレなカフェやバー、ギャラリーが多く集まる。

そんなウッシュウィックの工場地帯にひっそり佇むのが「City of Saints Coffee Roasters」。

このお店の最大の特徴は、焙煎機のタイムシェアやトレーニングを行うなど、コーヒービジネスのスタートアップ支援を行っているところ。ガラス張りの入口、壁面に鮮やかなグラフィティ、倉庫の中に丸出しの焙煎スペース。

空間の使い方も、在り方も、まさに自由なこの街を象徴するようなカフェだ。マンハッタンにも店舗があるが、時間をかけてでもブッシュウィック店に足を運ぶことをおすすめする。次に日本に進出してくるのはこのお店では!?

www.cityofsaintscoffee.com


ここからは変化球2つ!

3.Berg’n   (プロスペクトハイツ)

人気上昇中のプロスペクトハイツにあるビアホール&フード屋台「Berg’n」は、カフェが併設されており、コワーキングに超便利。木製の長机が並ぶ解放的な空間、電源のあるカウンタースペース、お天気の日はたくさんの人で賑わう中庭も気持ちがいい。
フード屋台は、人気のフードマーケット「スモーガスバーグ」で人気のお店が並ぶので味も抜群。仕事が終了したあかつきには美味しいビールで乾杯!がこの店の上手な使い方◎

http://www.bergn.com/


 4.The Lot Radio  (グリーンポイント)


ポートランドからの移民が多く集まるグリーンポイント。歩いているとコンテナカフェが!と見せかけて、実はこちらインターネットラジオ局「The lot Radio」。24時間誰かがDJをし、誰かがコーヒーをのみ、誰かが庭でチルしてる。

http://www.thelotradio.com/

 


山のようにある中から厳選した4つのカフェをご紹介しました。ザ・大都会のマンハッタンにくらべ、今だカルチャー色が色濃く残るブルックリン。個性溢れるカフェを堪能したい方は、ぜひブルックリンへ!!

おっと、最後にもうひとつ。忘れてはならぬ、私が”本当に”足しげく通ったのが、自宅から徒歩圏内の「PLG Coffee House and Tavern」。

結局のところ、遠くのカフェより近くのカフェ。まだまだ開発途中の自宅周辺エリアのカフェが、何時も地域住民に溢れ、実は一番ブルックリンらしかったかも!?
多種多様な国籍・人種、そして文化が集まるニューヨーク。それらと同様に、カフェの形もそこで出される珈琲もまた多様化するのも必然と言えるかもしれない。
ひとつ言えるのは、一杯の珈琲とその空間がもたらす会話や時間は、都市や国が変わろうと、案外変わらない。

文・写真:Hidemi Miyamoto
いわき市小名浜生まれ。いわき、東京、ときどき海外。音楽業界での経験を活かし、エンタメは元より地域から福祉、教育までジャンルをまたいでコミュニケーションを生み出すプランナー。2011年、東日本大震災後に地域活性化団体「MUSUBU」を設立。2017年夏、2年間のニューヨーク生活を経て帰国。海と魚がある暮らしを楽しみ育む「umiiku」代表。無類のサッカー好き。 http://musubu.me

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