一見するとモダンな四角い箱型の家。一歩中に入ると、中庭と2階にある2つのデッキが青空と風を取り込むダイナミックなデザインが目に飛び込みます。目の前には公園もあり「抜け感」も抜群。いわきの青空が映える、スタイリッシュなダブルデッキの家を取材しました。
スタイリッシュでモダンなデザインと、暖かみのある木質素材が出会う家。その家の中心には、中庭と2階にある大きなデッキ。特に2階のウッドデッキは14畳と空間も広々。家の前にある公園を「借景」に、素晴らしい抜け感のある眺望を楽しむことができます。
奥様の理想を叶えた1階の家事動線。洗濯物や衣類の片付けはすべて1階で住むようになっています。「出来上がりの動線の良さに感動しました」と奥様。旅館の離れに行くような、お風呂場までの小上がり階段がお気に入りとか。日常をちょっと離れられるような遊び心のある空間がなんとも贅沢です。
ライフデザイン㈱の現場監督を務める大平さんにお話を伺うと、「私はお客様のご要望と弊社社長のデザインを大工さんとともに具現化するのが仕事。実際形にするのが難しいアイディアが多いので、どうやったら実現できるか考えるのが楽しいです。社長と腕試しをしているような感覚ですね(笑)」。
もちろん、デザインでなく、実際に使ったときの「心地よさ」を最優先。「弊社の建物は手作業の部分が多いので手間がかかっていますが、そこが作る側としても醍醐味です」と大平さんが語るように、実はデザイン以上に手作業の造作や空間形成こそ、同社の評価される所以です。
「家づくりは奥さん主導がうまくいくのではないでしょうか(笑)。私はとにかく小さくてもいいので書斎がほしかったので、スペースがないながらも工夫して作ってもらいました。出来上がってもちろん満足してますが細かいところまで考えられているのに驚いています」とご主人。大満足の家となりました。



中庭を囲むように親世帯、子世帯、水回りを配置(写真右)。 2階のテラスは約14畳。ガーデン杉を塗装仕上げ(写真左)。

リビングの目の前は公園。公園の植栽もあるので「庭は作らないでデッキにしました」と奥様。地震対策として家具はほとんど造り付けにしました。

対面式のカウンターキッチン。朝や軽食などはこちらで。キッチンには奥様が選んだガラス製の美しいモザイクタイルを使用。

中庭デッキを中心に水回り、キッチン、リビング、親世帯がぐるりと。


キッチンとファミリー玄関が一直線の家事楽動線(写真左)。 350㎜上がる洗面脱衣に向かう小上がり階段(写真右)。

中庭とつながる 親世帯の寝室と居間。現在は同居ではなく週末に遊びに来るそうです。


ウォークインクローゼットもあります(写真左)。 2階主寝室にはご主人たっての希望の書斎付(写真右)。


中庭につながる洗面脱衣は大容量収納(写真左)。 デッキの格子。視線を遮り光と風を通します(写真右)。