後田工務所のコーポレートスローガン「あしたを、しつらえる」。
その言葉を具現化した、福島県初のドイツパッシブハウス研究所認定住宅(申請中)が完成しました。
これからの暮らし方と生き方を考えてたどり着いた、自然の恵みをパッシブに活用し、住む人にも環境にも負荷の少ない、ロングライフな優しい家。環境先進国ドイツの厳しい基準をクリアしたその最高基準の住宅性能は、エコで快適な日々の暮らしをお約束します。家のしつらえから、未来を変えてゆきます。
後田社長より
今回母と同居するための二世帯自邸を建てることになり、以前から考えていた性能の限界に挑戦してみたいと思い、ドイツパッシブハウス研究所の認定を目指しました。
半年暮らしてみて、寒い季節に寒くないのはもちろんのこと、夏の快適さに我ながら驚きました。熱交換されたフレッシュな空気は室内の温度がいつも適温で一定、さらに風も音も感じないので、毎日高原で深呼吸しているような「プレミアムな空気」を作れたと自負しています。環境負荷の低減を目指したパッシブハウスは低燃費で家計に優しいだけではありません。安定した温熱環境や健やかな空気が生み出す心地よさにも大きな価値があることを、この家を通してお伝えしたいです。
外観・エントランス
ガルバとレッドシダー貼りの外観。防火用に両側に出した袖壁が卯建(うだつ)のようで懐かしい港町風情を感じさせます。敷地が準防火地域のため、サッシを網入りにしなければなりませんが、この袖壁を出すことにより解消できます。2重断熱+トリプルガラスサッシでC値0.1c㎡/㎡、UA値0.22W/㎡kという最高レベルの高気密工断熱を実現。外付けブラインドにより日射も効果的にコントロールしています。また屋根には太陽光発電に加え太陽熱温水器も設置して電力と給湯を創エネしています。
車3台分の容量のあるビルトインガレージ。2世帯住宅なので玄関のインターホンも2つ。天井は木毛セメント板をグレーに塗装。
玄関を入ると吹き抜けた玄関ホール。完全分離ではなく、お互いの行き来がしやすいよう玄関とホールは2世帯共用で、親世帯が1階、子世帯が2階と分かれます。大きめにつくったホールが緩衝帯としての役割を果たします。1階2階全体で122畳の広さがありますが、設置したエアコンは18畳用の1台のみとのこと!
階段上から玄関ホール。右手扉奥は大型シュークローゼット。冬場はバイオエタノール暖炉の炎のゆらぎでお客様を迎えます。
2階子世帯
玄関ホールの階段を、本棚のあるファミリースペースがぐるりと囲みます。大きな吹き抜けになりますが、ドイツ基準の高断熱施工で室内の温度・湿度はほぼ上下差がありません。
本をさっと取り出して読書や、お子さんの勉強用にスタディスペースもあります。2階床材は北海道産のオーク。
リビング・ダイニング・キッチンに1段下がったピットリビングも。
明るい北欧カラーでまとめたダイニングは、レースカーテンの色味を微妙に変えているところがポイント。南面の大きな窓からの日差しを夏は外付けブラインドでカット、逆に冬は積極的に取り入れ、冷暖房エネルギーを最小限に。
ヴィンテージ味も感じられるのは、少しづつコレクションした名作家具を所々で使っているから。
移動・動作はできるだけコンパクトに、造り付けのコの字型のキッチン。ミーレ社の食洗機が大活躍とのこと。
こちらは壁に溶岩プレートを使い、黒とダークブラウンで大人の雰囲気のリビング。
造り付けのローボードと間接照明が部屋を広く見せる効果も。ゆっくり過ごせる大型ソファーと、ゴロゴロできるピットリビングと二通りのくつろぎ方が出来ます。
主寝室。ウォークインクローゼットからスタディスペースへと回遊できる作り。
南面にバスルームとサニタリー。全面ガラスで浴室の奥まで明るく。
1階・親世帯
1回も明るい北欧テイストで内装も家具もまとめられています。「座ったり立ったりが億劫でなくなりました」と、今まで座卓で暮らしていたお母様が一番喜んだのがソファー生活。
窓が大きく、天井高もあり、住宅密集地の1階ながら光がたっぷり入ります。室内温熱環境をトータルでコントロールしているので、ご年配の方のお身体にも負担の少ない生活環境になります。
柔らかな日差しと無垢感溢れる空間は。室内の計画的空調と相まって居心地の良さそうな空気感を醸し出しています。床材は北海道産のニレ。
後田社長の自信作!エアコンに屋内外の換気と冷暖房を同時に行えるドイツ製の熱交換型換気装置をドッキング。冷暖房された新鮮な空気は、ダクトを通して全部屋に供給され家全体が快適な室温に。