フレンチカントリーの可愛らしいお家のイメージがある鐵庄工務店ですが、今回手掛けるのは狭小地のシンプルモダンの家。ご夫婦ともに美容関係の建主様の「かっこよくておしゃれな家にしたい。」という希望をどのように叶えたのでしょうか。
住宅地ですが建ぺい率40%、容積率120%とかなり制限が厳しい52坪の土地。挑戦者は制限があったほうが燃えるようです。「まず駐車場は4台分確保。住宅が近接しているので、2階リビングにしました。もともと吹き抜けを希望されていましたが、容積率がもったいないので2階にデッキを設け、カーテンがなくても過ごせるようにベランダに高めの目隠しを設け、ロフトで吹き抜けのような開放感を出しています。また1階は玄関から個室までの間にワンクッション設けて、オンとオフを分ける空間を作りました。」と鐵専務。
また、様々な新しい提案で「おしゃれでかっこいい」もクリア。左官跡が印象的なグレーの塗壁外壁、フルハイトのドア、モルタルのキッチンカウンター、スッキリとしたアルミの極細巾木と廻縁、窓枠仕上げ、マットなブラックでスタイリッシュな雨樋など細部まで手を抜かない提案と施工。
「細かいところや、見えないところまで気を使って頂いているのが完成した家を見てすごく感じました。そこに一番感動しました。」と建主様。
建主のお父様は昔大工をされていたそうで、依頼先を選定中に実際に鐵庄工務店の建築中の物件を見て「ちゃんとした仕事をしている」と太鼓判を押したことで決まったそうです。「お父さんにはたくさんアドバイスをもらいました!」と常に学ぶ姿勢も鐵庄工務店の進化の原動力になっています。(長期優良住宅認定)
塗壁と唐松の外観
左官仕上げの外壁がとても表情豊かな外観。窓のラインもさり気なく揃えています。
玄関周りには唐松の荒仕上げの横張りで更に外壁を引き立たせます。
光触媒の塗壁はセルフクリーニング効果で汚れを落としてくれるスグレモノ。
一工夫したプライベート空間
モルタル仕上げの玄関を入って正面が2階への階段で、左手が3つある個室への入り口。
玄関横のドアを開けると各居室に行く前のワンクッション的空間。ここにバックやコートや作業服などを仕舞うことで居室やリビングがモノで散乱するのを防ぐ役目。
ドアは全てフルハイトドア。空間をスッキリと見せる効果とスタイリッシュさも◎。
「今回は窓枠もあえて設けず、極力シンプル+スッキリな空間を目指しました。」と鐵さん。
居室の壁色も部屋によって変えます。主寝室はペールグレーで落ち着いた印象に。
巾木は掃除機などから壁を守る役目を果たしますが、アルミの極細巾木でスッキリと。
バルコニーを取り込む2階リビング
階のLDK。吹き抜けがご希望だった建主様のために屋根高を高く取り、ロフトを設けました。
2階の中心のデッキスペースを囲むようにLDKとサニタリーを配置。
約7.5畳ある階段付きロフト。
キッチンと一体化したダイニングテーブルとカウンター。キッチンの前にも横にも座れて会話が弾みます。
キッチンからリビングとデッキ。右側がサニタリースペース。「家事がはかどる間取りを希望しました。動線が短くて、キッチンから全て見通せるのでとても効率がいいです。」と奥様。
キッチンの奥にパントリー。キッチンを中心に回遊動線になっています。
共働きでお忙しいお二人の家事が捗るよう約4.5畳と大きく設けたサニタリールーム。
室内に洗濯物をたっぷり干すことが出来るよう物干しフックを多めに設けてあります。
プライベート感を重視してバルコニーは目隠しを高く設け、もう一つのリビングとして活躍。
よーく見るとスクエアの雨樋もおしゃれですよ。