今回ご紹介するのは、鈴平ニューホーム社長の自邸です。和室の掃き出し窓から見えるのは霧雨に煙る山々の緑。入母屋造りの平屋の佇まいが山間部の田園風景に溶け込んでいます。
木材は近くの山から切り出したものを中心に適材適所に使い、確かな技術で地産地消の家づくりをしています。
間口が9間、約16mの腰しぶき板張りの堂々たる外観。奥は倉庫です。
玄関を入ると3重に架かる立派な梁に目を奪われます。地杉の素の形を活かした組み方で、手斧仕上げにしています。様々な樹種を巧みに使って家の顔である玄関に見せ場を作ります。
天井高は8m。
階段はケヤキをささら桁に使用。正面の床柱は楓、腰板は秋田杉の根杢(木の根元付近の杢目)。
玄関正面の階段を上がると屋根高を利用したロフト。
ロフトからも架構の迫力を堪能。
二間続きの和室の床の間。落し掛けは桑の木(作業場の裏に生えていたそうです)。床柱は屋久杉。大胆に木材を使いつつも趣ある佇まい。
手の込んだ欄間や建具の細工が美しい。建具はすべて遠野の折笠木工所。
神棚は社長のお手製。仕事の合間に少しづつ製作したそうです。
お風呂の湯船は地元産のかやの木。水に強く抗菌作用があります。壁と天井は檜。床は白御影石。
廊下の一角の洗面所も木をたっぷりと使って。床は洗面台とフローリングはケヤキです。