鐵専務とは幼馴染だったという今回の建主様は、20代で築30年の中古住宅を購入し15年ほど住んでいました。しかし築45年となると各所に現れる老朽化に目を瞑れず、建て替えることにしました。ご主人の趣味のハーレーダビッドソンの似合うアメリカンテイストの家にしたいというご要望に応えるべく、西海岸風の雰囲気でまとめることにしました。
まず外観は鐵庄工務店が得意とするフレンチカントリーのさじ加減を変え、西海岸風にアレンジ。キュービックなカタチに青をと白を組み合わせた外観とガレージ、そしてヤシとソテツの木が青い空にマッチして海沿いのテラスハウスといった趣。ご予算の中で建坪を30坪以内と想定するとビルトインガレージは難しいと思っていたところ「主人にガレージをプレゼントしたい。」という優しい奥様の一言に心動かされました。
限られた床面積の中でビルトインガレージをつくると居住空間に影響が出てしまいますが、①各居室を極力小さく ②2階リビングにロフトを設けて開放的な空間 ③収納を一元化 でガレージを実現しました。
男の夢がいっぱい詰まったガレージのある家は、奥さんの愛と鐵専務の工夫で完成しました。
アメリカンな外観とガレージ
駐車場はたっぷり4台。広々とした庭とヤシの木の向こうに西海岸テイストあふれる佇まい。
1階ガレージの前にもコンクリートでアールに仕上げたスペースが。晴れた日にはこちらで愛車のメンテナンスを。鐵専務いわく「青と白の塗り分けに注目してほしい」とのこと。
ガレージの中はご主人自ら仕上げたチェッカー床タイルとアメリカンな掛け時計がポイント。
工具と好きなものに囲まれた夢の空間。ガラスドアの向こうは玄関。
エントランス〜1階
沖縄花ブロックと船舶照明、そして塗り壁の質感がリゾート気分を盛り上げます。
玄関を入ると右手がガレージ。廊下の換気口は「共有部分が広いので温熱対策で第1種換気を採用しました。 給気口フィルターで花粉対策にも効果が有りそう」と鐵専務。
収納は一元化。家族の衣類やキャンプ用品など1階の収納部屋にすべて収納。勝手口を出ると洗濯物干し場があるので、家事も一気に片付きます。
お花好きの奥様のオーダーで洗面脱衣とトイレは大胆な花柄の壁紙。
2階は見晴らしリビングキッチン
階段の手摺を横格子にしてリビングにヌケ感を。2階はLDKを中心に居室も3部屋あります。
キッチン側からリビングとテラス。
LDKはロフトを設けて縦に面積を広げています。マッサージチェアはご主人から奥様へのプレゼント。愛が溢れています。
ロフトは思いのほか天井高を感じられます。
コンパクトながら採光と抜け感で広がりを。
キッチンもコンパクトにまとまっています。
食器類はキッチン下の引き出し収納ですべてまかなえています。収納上手。
テラス手すりは外からの視線を遮りつつ、木部のスリットで通風も。
窓からは海も灯台も見えるロケーション。
外構とシンボルツリーと建物が絶妙にマッチ。アメリカンなドリームが実現しました。