丘の上、二世帯団らんの家

丘の上の広い敷地に完成した新築物件。一見すると平屋にも見えますが、実は階高を抑えた2階建ての住宅です。当初は、もっと便利な住宅地に引っ越す選択肢もありましたが、お子さんたちが「犬と暮らせるここがいい」と譲らなかった、のびのびと駆け回れる広い敷地が魅力です。

中心市街地から離れているため、通勤や通学にもっと便利なところへ引っ越すことを考えていたご家族。しかし、森に囲まれ、自然の息吹を感じながら暮らせるこの土地を離れるのももったいない。そんな悩みを抱えてたご夫婦に、お子さんたちが「つるの一声」。犬と暮らすのに十分な敷地を活かし、建て替えることになりました。

 

リビング・ダイニングからは、豊かな緑が視界に入るよう大きな窓を取り付けました。冬は結露なども懸念されるところですが、発泡断熱材を使用しているため、実は冬でも快適に暮らせます。スペースの抜け感も申し分なく、高低・明暗を楽しめる贅沢な空間となりました。

 

家全体にふんだんに木材を使用。リビングから見える緑、そして白い壁と相まってナチュラルな雰囲気を生み出しています。特に、床に使用した檜は、吸湿性にも優れ、その香りもアロマ効果をもたらし、まるで森の中にいるような、何とも言えな心地よさを感じます。

 

また、1階が高齢のご家族にも配慮したバリアフリーになっていることも、家族の暮らしやすさに大きく寄与しています。玄関から和室に至る空間は段差も建具のレールもなく、家の中の移動がスムーズ。床にレールがあると空間に「仕切り」が生まれてしまいますが、レールがないので視界の広がりがいい。見た目以上に広々とした印象を与えてくれます。

明暗と高低を楽しめる広々と抜けたリビング・ダイニング・キッチンは発泡断熱材で気密性が高く、ガス暖房で家中が暖かい。2階の廊下から一階が見渡せます。

北側の雑木林を効果的に取り入れた窓のあるダイニングキッチン。 一日を通し明るさが一定なので落ち着いたいい雰囲気。

和室への入り口は段差のない吊り引き戸で対応。柱や床材との木目の違いがアクセントに。

落ち着いた雰囲気の和室。腰の高さに合わせた収納棚があるため、収納スペースは十分。

祖母の部屋は玄関から近く、トイレ・洗面・お風呂にも行きやすい動線。将来の介護も踏まえ引き戸も大きく。

ご夫婦の寝室にも木がふんだんに使われている。机は大工さんが製作。

キッチンから洗面、お風呂への動線はまっすぐ。床はすべて桧で、建具が上吊のバリアフリー仕様(写真左)。飾り棚があるシンプルな階段の踏み面は鉄板を木ではさんだオリジナル(写真右)。

建築データ

所在地
いわき市常磐上湯長谷町
家族構成
親1人+夫婦+子供3人
延床面積
177.62㎡(53.82坪) 1階:131.25(39.77坪)㎡ 2階:43.37(13.14坪)㎡
竣工
平成18年8月
構造形式
木造軸組構造
設計
関彰商事(株)
施工
関彰商事(株)

主な外部仕上

屋根
陶器瓦葺(平板瓦)
外壁
防火サイディング+塗装

主な内部仕上

クロス張り(和室天井シナベニヤ)
天井
クロス張り
桧羽目板15ミリ

この住まいを手掛けました

工務店情報

ホームページ
http://www.sekisho.co.jp/
電話番号
0246-58-5088
住所
〒971-8125 いわき市小名浜島字高田町31-5

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