2世帯で住んでいた2階建ての家を、これからのセカンドステージを快適に過ごせるよう平屋に建て替えました。
「木の家を建てたかったんです。建て替えにあたっては両親が大切にしていた庭と前の家の一部を残したいと思っていました。あれこれ住宅展示場に行ってみましたがなかなか要望と予算が合わず、たまたまご飯を食べに行ったところの近くに木樂さんの看板を見つけて入ってみました。木を大切にしている感じがして。」と建主様。
『木樂工房』という名前は木が好きなお客様にとても吸引力があるようです。
「年をとってからのことを考えて動線にはこだわりました。5月から住んでいますが、女性目線で考えてくれた家事動線に無駄がなくて使い勝手がいいです。特に気に入っているのはキッチンのカウンター周りです。友人が集まることが多いので、昼はカフェ、夜は小料理屋のようなんですよ。解体した家の部材もいろんな場所で大切に再利用してくれていて感激です。
家は3回建てないと思い通りの家は建たないなんて言いますが、私は1回で十分満足できました。」と微笑む建主様。
細部まで建主様の思いを汲み取り、思い出もリユースした家をどうぞご覧ください。【長期優良住宅認定】
風情を感じる玄関アプローチ
「道路面からの見え方、魅せ方に配慮し、格子の目隠しと玄関までのアプローチに風情を感じられるよう工夫しました。黒い外観に格子やデッキの木の風合いと周囲の山々の緑が映えるいい住まいになったと思います。」と木樂工房。上質な和の情緒を醸し出しています。夜はもっと素敵だそうですよ。
麻の葉柄が入った郵便ポストも粋です。(※お名前部分は編集しています)
道路からの目隠しを兼ねた木製の縦格子のエントランスアプローチ。まるで料亭か和風旅館のような佇まい。
庭から建物を見る。こんもりとした庭と周囲の景色にバランスを合わせた建物デザイン。
ゆったりとお迎えする玄関と廊下
最近は廊下を設けず居住空間をできるだけ広く取る間取りが多いですが、この贅沢な空間使いはやっぱり魅力。右手の棚は前の家の柱を棚に加工し直したもの。
靴箱はあえて設けずシューズクローゼットとタンスを再加工して活用。麻の暖簾で涼やかに仕切ります。
廊下の幅は120cmあるので、車椅子にも対応。右手は納戸で、収納はすべてこちらに集約。
ガラスは以前の家の擦りガラスを使っています。レトロな感じも木の家には馴染みます。
お友達が集うダイニングキッチン
一番気に入っている5人座れるカウンターキッチン。後部の棚は好きな和小物が飾れるような収納棚にしました。
建主様の当初からのご要望で、床はすべて桜無垢フローリング、壁・天井は漆喰。白を基調としているので空気もより清々しく感じられます。
フルオープンな3枚引き戸を開けると和室です。友人から頂いた茶箪笥は和室にきっちり格納。
庭を愛でる和室
中央が仏壇スペース。神棚の木も削って再利用したもの。
畳縁は建主様お気に入りの市松模様で。天井は杉羽目板。
「仏壇から父が丹精込めて作った庭が見渡せるので嬉しい。」と建主様。
生活動線は無駄なく
寝室にはウォークインクローゼットと洗濯物干しデッキがあるので洗濯時短が可能です。
ヒバ製のデッキ。メインデッキとプライベートな洗濯物干しデッキが分かれているのが◎。
寝室の近くに水回りを配置。洗面所から後ろの山が借景できるところがお気に入りポイントです。女性スタッフ提案のトイレの抹茶色と市松格子のようなフロアも素敵です。ケヤキの一枚板カウンターが場を格上げしています。