T&M Architects の明野岳司さんと、明野美佐子さんの設計によるお住まいです。
建主が雑誌で見た明野さんの設計に惹かれアプローチし、小名浜港が見下ろせる抜群のロケーションにこだわりのある一軒家が実現しました。
愛犬と室内で一緒に暮らせることが第一条件のこの家は、建坪24坪、敷地面積44坪と小さいながら、決して狭さを感じることはありません。1階と2階を吹き抜けを介して縦格子で自然につなげたり、壁と天井はシナベニヤ仕上げでその隙間がすべて3ミリで統一されているのなどリズミカルな連続や抜けがあり、そんな建築家の細やかな仕掛けが空間の広がりに貢献しています。
玄関から台所までは土間仕上げなので、飼い犬を室内に入れやすいのも愛犬家にはうれしいポイント。
正面は台所。左側は玄関から続く土間。愛犬を室内に入れるときはここで一旦止まれるよう。吹き抜けのリビングにオリジナルの階段。
左側はフルオープンでリビングと一体となる和室。床はパイン無垢21ミリ厚。
港が丘の立地が活きる見晴らし抜群の2階和室。小名浜花火大会も鑑賞できる。
ベランダ付きの和室からの絶好の眺望。
北側のエントランス回り。ミニマムな意匠ながら正方形に近い外観と片流れの屋根が和ませる。
きっちり3ミリで隙間を合わせたシナベニヤ。この表情、大事。
木製格子が壁の圧迫感を軽減する効果も。視線が抜けて広がりを感じさせる(写真左)。土間からリビングを見たところ(写真右)。
キッチンは既成品で壁をタイル貼りでおしゃれな仕上げ(写真左)。ルーバーで西日も優しい造り付けの洗面台(写真右)。
飼っているのは元気な柴犬。