丘の上の海が望める広い宅地を購入した建主様ご夫婦は、自分たちのこだわり、やりたいことを実現させたいと知り合いの蛭田修二建築事務所に設計を依頼しました。施工は蛭田氏と旧知であり、ホームページ等を通して家づくりの思いに共感していた江尻建築にお願いすることにしました。
叶えたかったご要望は
・LDKから海を眺め、自然と季節の移ろいを感じたい
・焼杉の外壁
・夏は涼しく、冬は暖かく過ごしたい
・趣味の釣り道具を手入れしたり収納できる多目的な土間、など
それらを設計者がプランの中に丁寧に落とし込み、江尻建築は施工者として様々なアドバイス、提案をしながら具現化していきました。
「江尻建築さんは建築中でも様々な要望に応えてくれ、様々な提案をしてもらったり、とにかく家づくりを楽しむ事ができました。軒の深さも計算されていて、冬でも適度に太陽光が入り、エアコンにそれほど頼らなくても暖かいです。最初はハウスメーカーも周りましたが、今はこの選択が最高だったと思っています!」と熱く語って下さったご夫婦。お二人のライフスタイルに寄り添う、自然と自然素材がいっぱいの家になっています。
1.焼杉の平屋建て
黒い外壁の平屋が和モダンの落ち着きを感じさせる外観。玄関アプローチ横には植えたばかりのハーブガーデン。園芸用品やタイヤなどが収納できる物置があります。
建主様が一番こだわった焼杉の板張りの外壁。ブラシ仕上げの焼杉は独特な風合いがありモダンに仕上げることが出来ます。
デッキの上の軒を大きく出した切妻屋根の外観とこれからお二人でDIYで拓いてゆく敷地南面の庭。ドッグランも計画中とか。
縁側のようなヒバのデッキスペースからは公園越しに太平洋を望むことが出来ます。
2.多目的に楽しむ土間玄関
杉材と漆喰の天井高のある玄関にはお気に入りの絵画を飾ってライトアップ。そしてこちらの玄関は・・・
実は大きな土間空間と一体化しています。趣味の釣り道具を収納したり、お手入れしたりが思い切りできる約8畳の広さがあります。
さらに、この土間は玄関のみならずLDKともひとつづきになっており抜群の開放感を満喫できます。ご主人が土間で趣味に没頭しているときも、リビングとのつながりが良いので一緒の時間を過ごすことが出来ます。
3.勾配屋根のLDK
屋根勾配を生かした天井高のあるLDK。自然素材と無垢材で構成された癒やしの空間。
玄関土間とLDKの間仕切り壁上部に透明なガラス板を採用し、土間とLDKの一体感と空間の余裕を演出しています。
地元の杉を利用した梁、床、天井、オガファーザーの壁紙。おおらかでナチュラルな時間が流れます。
アイランドキッチンは家の中心にあり、玄関やプライベートスペースへも回遊する拠点になっている間取りです。
4.海と山を臨んで
景色を切り取る東側の窓。「左側の窓からは山を、右側からは太平洋を、それぞれに見ることが出来るのでとても気に入っています。」とご夫婦一番のお気に入りポイント。造り付けの棚と窓のバランスも素敵です。
「毎日変化する海の色を見ていると、自然の中に生きているという気持ちになってきます。」と奥様。
設計・管理を担当した蛭田設計の娘さん(絵本作家)が描いたご夫婦の絵。アメリカ在住とのことで直接お会いしたことはないそうですが、蛭田さんから伝え聞くお二人のエピソードをもとに、見事にお二人の雰囲気を描いています。棚には家づくりの本も多数。
5.プライベートは回遊動線
キッチンの後ろはプライベートスペース。収納はパントリー、クローゼット、生活雑貨用と3箇所あって回遊できるようになっています。
棚もたっぷりのパントリーはまだまだ余裕があります。
二間続きの洋室は通常オープンにして洗濯物や家事室として、来客時は仕切って客間としてフレキシブルに使っています。
寝室のウォークインクローゼット。こちらも容量たっぷり。
トイレも杉のぬくもりに包まれた空間になっています。