祖父母世代も子どもたちも、家族みんながストレスのない暮らしを目指したら、奇をてらわず、無駄を省いた、いいとこどりのシンプル住宅ができました。太陽光と木質バイオマスエネルギーも活用し、エコで快適な暮らしもさらっと実現。山間の自然にとけ込むような安心感のある家です。
設計と施工を担当したのが、いわき市遠野を中心に住宅施工を数多く手がけてきた平子工務所。
家族が集まるリビングは、広々とした清潔感のある作り。部屋の隅には、自然な温風を送り出すペレットストーブが鎮座しています。ペレットストーブは木質ペレットという間伐材などをチップ化したものを燃料とするストーブで、薪ストーブほどの熱容量はありませんが、手軽に自然エネルギーを利用することが出来ます。山田町は山あいにあるため真冬はかなり冷え込む日もありますが、FF式で室内の空気を汚すことないペレットストーブがエコに室内を暖めてくれます。また。屋根には太陽光パネルも設置しいわき特有の豊かな日差しも活用しています。太陽光の電力モニタは電気の使用量を意識できるので節電効果も高いとのこと。
リビングに6畳分ある畳スペースは、段差を消すことで高齢のご家族に配慮しています。玄関の南西側には、高齢のご家族が使う和室が。家のなかでもっとも日当りの良いところにしつらえられており、朝から夕方まで豊かな日差しが入り込んできます。和室から一直線に伸びる廊下には、トイレ、玄関までしっかりと手すりが取り付けられています。また、2つあるフリールームの仕切りとして使われているクローゼットは可動タイプになっています。部屋の広さを自由に変えられるだけでなく、1つの部屋にすることも可能。たっぷりと入る収納の大きさも◎。
太陽光や木質バイオマスエネルギー(ペレット)を活用し、極力使用エネルギーを減らすことで、さりげなくエコな暮らしを実現しています。

段差のない畳が、リビングに和のテイストを演出。冬場はここにこたつを置いて団欒スペースに。


リビングに置かれた山本製作所のペレットストーブ(左)。玄関(右)は高齢のご家族のために折りたたみの椅子もしつらえた。

清潔感のある白が基調のキッチン。奥の入り口からは階段下のパントリーへ。たっぷりと収納できる奥様も大満足のスペース。

おばあさまの和室。神棚、床の間もしつらえたオーソドックスなつくり。東西南と3面に窓を設置。

和室を出ると、トイレ、水回り、玄関まで手すりが伸びるバリアフリー仕様。

広めのお風呂の脇には、これまた広めの洗面所。カーテンで仕切ることで家族内のプライバシーも守ります。

フリールームに置かれたキャスター付きの可動棚。たっぷりと収納できる上、部屋の仕切りとして使われている。

奇をてらわずに、周囲の風景となじむすっきりとした外観デザイン。