60代のご両親と30代の子世代の二世帯住宅です。奥様のご両親と同居とのことで水回り共用型で、一階が親世帯、二階が子世帯です。「玉露のホワイトハウス」と呼びたくなるほど室内は真っ白な清潔感あふれるお住いです。
3年前から建主様と話し合いが始まりましたが、土地がなかなか見つからず、中古住宅を買ってリフォームという案からさらに2転3転、やっと土地が見つかり、プランの最初から思い描いていた「白い家」が誕生しました。白にこだわったのはお母様がシルクフラワーアレンジメントのお仕事をしているので、お花が映えるようにとのこと。
「3年もああでもないこうでもないってやっているのでもう親戚みたいな感じです(笑)。そんな信頼関係を築けるかどうかが家づくりで一番大事なことかもしれません。」と創心すまいの青木社長。「お客様はイメージでお話しますので、具体的に提案し、そのイメージを物理的&予算的に形(現実)にするのが私たちの仕事です。」と、今回は「白い家」を実現すべく奔走。
外観形状を、西側を出したL字型にしたのは「昔の曲がり家に倣っています。北からの風を避け、西日を居間に入れないようにできるので、理にかなっているんです。」と設計も手がける青木さん。外構工事も創心すまいで施工できるので、トータルで提案しています。
お母様曰く「要望をたくさん伝えて思い通りに作っていただいたんですが、デザインはもちろんのこと、家にいるとなんかホッとくつろげるんです。最初からずっと誠実に対応して下さった青木さんのおかげかなって。」
アイランドキッチン、太陽光発電、床暖房など建主様の希望をたっぷり詰め込んだ、ハイスペックな長期優良住宅です。
床材はタイルのような石調フローリング。床下暖房も設置しているので裸足でもあったか。ダークブラウンの大黒柱がアクセント。
多人数が使うアイランドキッチンは、行き止まりがなく回遊性があり、動線が衝突しないように設計。
リビングから玄関方面も眩いばかりに白。
玄関前の階段には明かりを大量に取り入れるための窓を配置。
玄関の脇のデッキスペースは主寝室から繋がっています。ご主人の喫煙スペースとして設けました。
デッキのある主寝室。右手壁は室内調湿効果のあるエコカラット。ウォークインクローゼット付。
トイレも白を基調に。収納も2箇所あります。こちらもお花が映えそうです。
2階は子世帯。リビングには小さなキッチンを(タイルはこれから建主様が施工)。基本的には水回り共有型の二世帯住宅です。
2階は子世帯好みのシャビーシックな雰囲気でまとめています。
1階の片流れ屋根部分は大収納で有効活用。
外でお茶ができる大きなデッキも設けています。庭はお母様のお手入れが楽なようにコンクリート。リュウノヒゲで単調にならないようデザインし、植栽で四季を感じられるように。
現代的ですが曲がり家の要素を取り入れた外観。随所に設けられた外灯の光が帰る人を優しく迎えます。