このスッキリ感!決して取材のためではありません。
昨年12月に竣工し暮らし始めて9か月、『ずっとこんな感じです(笑)』とK様ご夫妻。
隅々まで整ったクリーンな室内からはお子さんが4人いるなんて想像もできないはず。
K様邸から探る子供が多くてもスッキリおしゃれに暮らす秘密とは…
お二人は結婚を機に奥様のご実家で同居を始めました。
その後4人の子宝に恵まれ、子供たちの成長に伴ってご実家での同居生活が手狭に感じるようになり、同敷地内に家を新築することになりました。
元々住まいの内装やインテリアにとても興味があったという奥様。お家を建てるにあたってのご希望・ご要望は
①決して大きな家でなくてよい
②夫婦と、子供たち4人それぞれの個室が欲しい
③生活感のない空間が好み
という至極シンプルなものだったため、後田さんは一階に共有スペースを、二階に個室をまとめたL字型のプランを提案。
家族用のエントランスからの動線や生活感を隠すために必要不可欠な収納が考えられた提案は、大きな変更を加えることなく採用され、ここに完成しました。
自然に恵まれた環境を生かしたパノラマウィンドウで裏山の豊かな緑やお庭の樹木が美しい背景に。リビングの床材はカバザクラ。滑らかで清々しい質感。
中央のドアは、母屋のご両親やお客様用の玄関。奥様セレクトの個性的で美しい照明やさりげなく飾られた素敵な雑貨も「盛りすぎない」のがポイントです。
掛け時計はダブルフェイス仕様で両側から時間がわかります。
奥様のご希望のステンレストップの大きなアイランドキッチン。
家族みんなで作業ができるほどキッチン周りは余裕のある設計です。
キッチンが司令塔といった感じで、ここから家族の動きが見渡せます。
キッチンの収納たっぷりカップボードはオリジナルの造作です。
U-POINT.1
リビングのテレビ棚やダイニングの飾り棚、そしてキッチンの吊り棚は鍛冶屋さんに鉄枠を作ってもらい、足場板を棚板に利用したインダストリアルなデザイン。重厚なカッコよさと温かさ調和しています。
また各所の扉は本来下地材でよく使われるラワンべニヤで造作、クリアーなオスモカラーで仕上げています。収納はキッチンのカップボード以外は大工工事でコストダウンに。コストをおさえながら、適度に木目の風合いが出るラワンベニヤは仕上げ材としても合理的です。
キッチンから家族用玄関へ向かう動線上に掃除道具入れ、パントリー、家族用クローゼットと収納スペースが続きます。
家族用玄関の左右には可動式で大容量のシュークローゼット。家族6人でも余裕があります。
子供たちの個室はベッド&可動式の収納棚が基本です。
双子くんたちは仲良く二段ベッド&2部屋を区切らずオープンに使っています。ドアも2つあり、将来はそれぞれの個室になります。
主寝室の奥には広く使い勝手のよいウォークインクローゼットが備えてあります。
U-POINT.2
K様邸がいつもスッキリと片付いている秘密は、よく考えられた収納とご一家の生活習慣にありそうです。きちんと整頓された状態が心地よいと感じ、「散らかしっぱなし(〇〇っぱなし)」という言葉はK家の辞書にはないのです。
双子くんのお兄ちゃん・Nくんが教えてくれました。
「リビングでおもちゃで遊ぶときは、お部屋からおもちゃ箱ごと持ってきて、遊んだあとはおもちゃ箱にしまって、そしてまた自分の部屋に戻すのがルール!」さらにこのおもちゃ箱もいくつかアイテムごとに分けられているのです。お見事。
幼い頃の体験は、心に深く刻まれ、濃密に記憶されるといいます。そのさまざまな体験の主な舞台は、生まれ育った「お家」です。その「お家」で育まれる日常のごくありふれた生活体験が心の原風景となり、その後の人生を強く支える術になります。K様の子どもたちへの「片付け育」は一度身につけると、一生の財産になるものだと思います。
そして、やっぱり片付いている家は、空気が澄んでいて気持ちがいいです。
オフホワイトと対比をなすブラックの横張りのガルバリウム鋼板が印象的なファサード。
ベランダやデッキ部分の木質がアクセントとなり映えます。
お施主のK様ご夫妻と双子のご兄弟、少し痩せた後田社長と後田工務所のみなさまと。