家族の暮らしの真ん中にあるのは、小上がりの畳。和洋風のデザインの中にたっぷりと使われた無垢材、そして自然素材。素材だけでなく、高気密高断熱工法もしっかり取り入れつつ、収納や空間も無駄なく配置。木に囲まれて長く暮らせる質実剛健な家が誕生しました。
ご夫婦と娘さんと暮らすM様ご一家。ご主人は建築関係の仕事に携わっていたので、家を建てるにあたりプロの厳しい目で住宅会社の展示場を回りました。「モデルハウスを何件か見に行ったけど、仕上がりが気に入らないところが多かった。江尻さんのモデルは木を上手に使って仕上がりがきれい、木を活かした在来工法に高気密高断熱工法も取り入れているところも気に入って即決しました。」とのこと。
プランに関しては「予算内で片づけやすくコンパクトな動線にして欲しい」とのご要望。そこでキッチンとリビングの間のダイニングに小上がり畳スペースを提案。畳に座ったままキッチンと視線が同じ位置で会話ができることはもちろん、段差を活かしたカウンターや、下部は大容量の収納として活用できます。
また作業スペース、収納なども効率よく配置し、結果的に廊下の少ない無駄のないプランとなりました。「住んでから1年経ちましたが、使い勝手も木の感じもいいですね。光熱費も以前より下がりました。」と大満足のご主人でした。2年、3年と、この家の木たちとともに、暮らしも味わい深くなっていくはずです。
左より階段(襖付きで冬季の暖気上昇を防ぎます)、多目的部屋、土間玄関。
ちょっとした隙間も物入れとして活用(写真左)。 畳ダイニングの下は大容量引き出し収納(写真右)。
2階は6畳間が3つ。勾配天井で空間を広々と。
和モダンな外観と庭の大谷石。1階屋根の庇を大きく伸ばし、自転車置き場や雨の日の通路として利用。
土間玄関にはベンチを設け履物の着脱を容易に(写真左)。 ご主人お手製の郵便受けと奥様のお花が客人をおもてなし(写真右)。