草野に新しくできた複合施設「KUSANO Village」、形の違うA〜Dの全4棟からなり、アトリエマルムが設計を担当しました。「KUSANO Village」という名前の由来は、1889年〜1954年まで存在した「草野村」にあるそうで、さらに施設の前を通る道は「陸前浜街道」と呼ばれる人々の往来を支える松並木の道だったそう。合併などによって、現在は駅名などにしか残っていない「草野」という名前を大切に、そしてより賑わいのある場所にしていきたい、そういった想いが施設の名前に込められています。
実はこちらのオーナーは、草野で大人気のカフェ「Blue mug COFFEE」を経営しているオーナーでもあり、今回施設内に姉妹店「Blue mug PIZZA」をオープン!様々な店舗が垣根を越えて人々の行き交うマルシェのような空間を目指すべく、現在テナントさんを募集中とのことで、これからどんどんと魅力ある場所になっていきそうです。建物のこだわり、オーナーの想い、そして最後には気になる「Blue mug PIZZA」のご紹介もさせていただいておりますので、ぜひ最後までご覧ください。
1.Welcome to KUSANO Village!
KUSANO Villageは草野のコメリさんやマルトさんのすぐ近く、ウッドロングエコで塗装された黒っぽい杉板の外壁が印象的な複合施設です。駐車場はお隣にもあるので、車で行っても停めるところには困らなそうですね。
オーナーこだわりのエントランスサインは、蛇籠にアシンメトリーな形にカットした板を合わせ、重厚感のある仕上がりに。KUSANO Villageのロゴは縁起の良い松の葉をモチーフに制作したそうです。
いくつかのテナントが向かい合って配置されているKUSANO Village。窓を広くとり建物に角度をつけることで、お互いの店舗の様子を伺えるようになっていて、店舗の垣根を超えていきたいというオーナーの意向をうまく設計に反映しています。
外のちょっとしたスペースにはベンチやテーブルを設置。店舗で購入した料理を、お外でまったりしながらお食事もできちゃいます。
ヒノキの角材で作られたベンチ。個性のある無垢材の見た目を揃え角も綺麗に整えられた、職人さんの繊細な仕事ぶりが垣間見えるこちらのベンチは、今回に合わせてアトリエマルムで設計しました。
2.テナントスペースをご紹介!
中央にはシンボルツリーのオリーブ。木目の雰囲気を残しながら、黒のスッキリとしたサイディングで仕上げられた建物がズラリと並んでいます。ハの字に配置することでパース効果が高まり、Villageと呼ぶに相応しい佇まいに。
テナントは平屋建2棟に2階建て2棟。同じようなテイストながら、各棟で建物の形状が異なっているのがポイントです。オーナー曰く、出した要望をすぐにCADで再現して提案してもらえるので非常に心強かったとのこと。
中にお邪魔してパシャリ。こちらは奥に階段がついているタイプです。構造材を意匠としてそのまま見せるシンプルな造りになっており、店舗の業態に応じて様々なカスタマイズができそうです。
すでにトイレや洗面、空調など最低限の設備は入っており、そこまで手をかけずに、すぐにでもお店を始められそうな状態です。細かいところへの配慮が行き届いているオーナー、防犯カメラも近々設置予定とのこと。
オーナーのこの土地に恩返しをしたい、若い起業家の後押しをしたいという想いから始まったこの事業。常に「自分試し」の日々だと言いますが、ビジョンに共感してもらえる人と一緒に賑わいある草野を創っていけるようにできる限りのことはしていきたいそう。是非お問合せしてみてください。
【お問い合わせ】
Atlier Malm 0246-88-8531
メール:https://malm.co.jp/contact/
3.COFFEEに続き、「Blue Mug PIZZA」!
KUSANO Villageに新しく完成した店舗「Blue Mug PIZZA」。すぐ近くの「Blue Mug COFFEE」の姉妹店として2024年7月にオープンしました。
入り口には「石釜ナポリピッツァとパニーニ・ジェラードのお店です。」との案内。石の質感を模した真っ赤なロゴが目を惹きます。
店内にはテーブル席4×2席に、カウンター席5席の計13席。外にはテラス席もあるので、ゆっくりとピッツァを堪能することができそうです。
構造材表しの店内の雰囲気に合わせて、合板で製作した椅子もアトリエマルムがデザイン。安定感のある座り心地ながら、かなり軽いので移動も楽々です。
店内の黒板アートはいわき市出身のイラストレーターの金澤裕子さんが担当。松を中心に、白水阿弥陀堂やマリンタワーなどいわき市を代表するあちこちの風景が描かれていました。
お手洗い付近は数種類のタイルを使い分け、ピッツァの本場イタリアのナポリっぽい雰囲気に。
4.本格ピッツァをいざ実食!
注文して待っている間、窓越しにキッチンを様子をチラ見。情熱の赤色をした機械が最新式の電気式石釜なのだとか。焼成時間は90秒ほどで、焼き上がってすぐが1番の食べ頃とのこと。
今回いただいたのは期間限定「ナスとトマトとチーズのピッツァ」。まずはチーズがとろける熱々のうちに1口。フレッシュな夏野菜の香りと共に、こだわりの生地とチーズの旨みがジュワッと溢れ出てきて、とても美味。薄手の生地でモチッとパリッが同時に楽しめるナポリピッツァ、何枚も食べられそうです。
店舗で食べる際は、天井の高さに合わせた特注品のFIX窓から外の景色を伺いながら。ロケーションもバッチリで素敵なランチ・ディナータイムをお過ごしください。
さらにピッツァは電話予約でテイクアウト可能ということなので、家でゆっくり食べたい方や集まりの際のお土産なんかにも喜ばれること間違いなしです。是非一度足をお運びください!
BLUE MUG PIZZA
住所: 〒970-0112 福島県いわき市平泉崎字向原11-4 KUSANO Village内
電話:090-6116-3308
営業時間:11:00〜18:00(LO 17:30)
定休日:木曜日
→公式インスタグラムはこちらから