Uターンの日立の家

定年や暮らしの節目を迎えたとき、これからの人生をどこで、どう過ごすか。今回ご紹介するのは、70歳を機に長年暮らした東京を離れ、故郷である茨城県日立市へUターン移住を決められたご夫妻の住まいです。

敷地内には立派な母屋がありましたが、昔ながらの造りで冬の寒さが厳しく、快適に過ごすことが難しい状況でした。そこで母屋の隣に離れとしてコンパクトな家を新築することを決意。家づくりで最も重視したのは、高い断熱性能と快適な住環境でした。その想いに応えたのが、自然素材を活かした高性能住宅を得意とする鐡庄工務店です。

完成した住まいは延床24坪の2階建て。限られた敷地条件の中で無駄を省き、ご夫婦二人にちょうど良い広さと使いやすい生活動線を実現しています。
特筆すべきは、UA値0.34 W/m²⋅Kを実現した高い断熱・気密性能です。日立の豊かな日射を取り込む大きな窓を設けながら、西面には外付けスクリーンを採用し、夏の日射対策にも配慮。さらにシャッターや防犯ガラスを備え、安心して暮らせる住まいとなっています。

外壁には耐候性に優れた屋久島地杉を全面採用。ベランダを設けないなど、将来のメンテナンス負担やコストを抑える工夫も随所に盛り込まれています。
また、現在も東京との二拠点生活を続けているため、換気計画も工夫されています。湿度に応じて換気量を自動調整するデマンド換気システムを採用し、不在時の無駄な換気を軽減。暮らし方に合わせて性能を最適化した、これからの住まい方を考えた一邸です。

 

1.木の外壁で味わいのある佇まい

風景に馴染むようにと屋久島地杉を採用した外観。

「構造材や下地材に杉をできるだけ多く採用しました 外装材はウッドロングエコで漬け込み、耐久性UPと色味の調整を行いました。」と鐡専務

玄関ドアは緩やかなカーブの付いたデザインを選定。

玄関。1階の床は無垢のニレ材。

2.全長7mベンチのあるLDK

抜け感のあるLDKは約20畳。ベンチ兼収納が圧巻のスパン。家具を置いてみると↓

こんな感じのイメージになります。

陽が入りにくいため、サッシを上に上げて、下部に部屋の端から端までのロングなベンチを造作。天井際の高さが揃ってスッキリさせる効果も。

キッチン側から見たところ。手前の収納兼作業台は移動可能。

3.水まわり

ランドリーを兼ねた洗面脱衣室

一見すると、普通のトイレに見えますが

収納部分がパカっと開いて、階段下収納が現れます。少しの隙間も無駄にしない工夫。

4.2階は寝室とWIC

階段をくるっと回って2階へ。

3面採光の主寝室。東面と南面はハニカムスクリーン、西面は外付けスクリーンで日差しをコントロールします。遠くに海も見えました。

トイレは最短になるよう寝室内に。

2階にはウォークインクローゼットも。

5.鐵専務の「ココ見て!」

「今回造作した作業台は、コードが見えないように工夫した造りで、好きな場所に移動もできます。裏面は家電収納です。いろんな使い方をしていただければと思います。」

建築データ

所在地
茨城県日立市
家族構成
ご夫婦 
延床面積
79.49㎡(24坪)1階 49.68㎡/2階 29.81㎡)
敷地面積
134.27㎡(40坪) 
竣工
令和8年4月竣工
構造形式
木造軸組
設計
意匠設計:鐵庄工務店/実施設計:前田建築設計事務所
施工
有限会社鐵庄工務店
参考予算
2500~3500万円

※本体価格に含まれるもの:建物本体(家具工事、設計料含む)
※含まれないもの:外構、地盤改良、解体費、屋外配管工事、諸経費、カーテン、エアコン、照明、太陽光発電、消費税など

主な外部仕上

屋根
ガルバリウム鋼板縦葺き
外壁
屋久島地スギ(大和張)

主な内部仕上

紙クロス  珪藻土塗り壁
天井
紙クロス
1F:無垢ニレ/ 2F:無垢トドマツ

この住まいを手掛けました

工務店情報

ホームページ
https://tetsusho.com
電話番号
0293-46-0086
住所
茨城県北茨城市関南町関本下20-2
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