Uターンで実家に建てた家

「暮らしやすくシンプルでコンパクトな住まいを」  環デザイン舎 北瀬幹哉

東京からいわきへUターンされたご夫婦と子どもさんの、3人家族が暮らすためのお住いです。当初は母屋のリフォームも検討しましたが、費用対効果とお互いの暮らし方を検討した結果、ご実家の母屋と大紅葉の間にあった離れを解体し、新しい家を建築しました。

新築住宅は、土地が限られていることと母屋や蔵などの他の管理すべき建物が複数あること、ご夫婦が共働きで家事に掛ける手間を減らせるほうがよいこと、コストを予算に合わせることなどから、シンプルでコンパクトな住まいとし、約30坪の住宅となりました。

ご家族の新しい住まいへの要望は、自然素材を使いシンプルなデザイン。家事が楽にできる工夫。壁面収納。趣味と仕事の部屋。中学生になる子どもさんが巣立った後の住まい方。冬寒くなく夏涼しい住まいなど。
敷地条件や住まいと暮らしのご要望から、シンプルでコンパクトな住まいの中に様々な暮らしやすさを考えたデザインを行いました。

また、当初予算的に設置予定のなかった屋根一体型太陽光パネルを設置しました。建物が南面するので、ソーラーパネルを設置するとどうだろう?となり、試算してみました。試算の方法は太陽光発電試算コラムをご覧ください。
試算した結果、のせたほうが将来的にお得になりそうなことが分かりました。その結果、オール電化に変更し、給湯器やIHなどは、リースという方法も採用することになりました。
設計中に、お施主さんと打ち合わせ、より良い方法を施工担当の創心すまいさんとも検討を進めていくことで採用した方法です。住んでからのコストを予測しながら、設備も様々に検討できます。

様々な部分をお施主さんの要望を受け、デザインしています。
○ペンダント用明器具やトイレの洗面ボウルなどは、施主支給方式を採用しました。
○2F趣味室ではオーディで大きい音も出すということだったので、簡易防音壁&防音扉採用。
○1Fはほぼワンルームフラット床で、掃除ロボを使いやすく、階段下に収納可能としています。
○断熱ブラインドとカーテンレールは、インテリアスタジオKさんへ別途発注設置しました。

母屋と大紅葉の間の離れを解体して建築しました。お互いの生活を干渉しない付かず離れずの距離感を保ちます。

隣の母屋と行き来が楽になるよう、将来的には渡り廊下を増築予定。リビング・ダイニング前にはウッドデッキも施工予定。

外観の雰囲気をぐっと高める重厚な木製玄関ドア。

玄関収納は親子3人に十分な収納量を確保。

1階はほぼフラットなワンルーム。建具などを省くことでコストダウンになります。

窓には目隠しの高さを調整できる断熱用のハニカムサーモスクリーン。壁材は調湿効果の高いエッグウォールを採用。リビングの収納の後がサニタリー関係。

壁材の一部を床材と同じにすることで、部屋の広がりを演出しています。棚の中の小窓は、熱帯魚の水槽を棚奥の廊下側からも見えるように開いています。

シンプルにコンパクトにまとめたキッチン。階段下を食品ストック収納用に。

階段脇の壁も床材を仕様。扉部分は大工さん泣かせだったようです。

階段の一番下は掃除ロボット「ルンバ」用ピット。毎日ここから出勤、帰宅します。

2階廊下に小物などを飾れるスペース。

開けた眺望を取り入れられるよう、南面と西面に窓を大きく取った子供部屋。

二間続きの部屋を将来有効活用できるように、収納部分を一工夫。詳しくはコチラをどうぞ。

ウオークインクローゼット兼趣味室(簡易防音)。

小便器付きトイレ。洗面ボールは建主様支給品を取り付け。

建築データ

所在地
いわき市
家族構成
夫婦+子供一人
延床面積
98.55㎡(29.9坪) 1階:52.17㎡/2階:46.38㎡
敷地面積
327.64㎡ (99.3坪)
竣工
平成30年3月
構造形式
木造軸組構造
設計
環デザイン舎・創心すまい
施工
創心すまい

主な外部仕上

屋根
瓦・屋根一体型太陽光発電パネル
外壁
サイディング

主な内部仕上

クロス・エッグウオール
天井
クロス
シラカバ・ナラ無垢フローリング(オスモ仕上げ)

この住まいを手掛けました

工務店情報

ホームページ
http://www.s-sumai.co.jp
電話番号
0246-52-1800
住所
〒971-8111 いわき市小名浜島大原字東田26
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