設計担当:一級建築士事務所 アーキステーション猪狩様より
70代の夫婦が2人で暮らす家です。来客用の和室のみを2階にし、普段の生活は1階部分だけでできるよう、ほぼ平屋のつくりです。リビングダイニングと寝室の間には、半屋内のデッキテラスをもうけました。ここは、庭仕事のあと一息ついたり、日向ぼっこをしたり、来客時にバーベキューをしたりと、生活を楽しむためにとても有効なスペースです。このデッキテラスがあることで、リビングダイニングと寝室がやんわりと仕切られプライバシーも守られ、また、屋内深くまで太陽の光が差し、通風もとれるようになっています。
東日本大震災の影響で建て替えなければならなくなりました。建て主が高齢ということもあり、できるだけ早く安住の地を提供したいと設計に取り組みましたが、工務店選びに難行していました。そんな時に、こちらのサイトで紹介していただき無事に竣工することができました(※猪狩さんは東京在住)。工務店の方々も、とても親身にスムーズに仕事を進めてくださいました。建て主ご夫婦は、まだ引っ越したばかりですが、仮住まいの生活をすっかり忘れて、のんびりと暮らしているそうです。
玄関は階段があるので拭け抜けていて開放感たっぷり。正面は納戸の扉で、台所まで繋がる。
無垢のパイン材とシナベニヤの造作家具で仕上げたナチュラルな室内。リビングとダニングで天井高を変えている。デッキテラスも見える。
建主様の持ち物から細かく指定された造作家具がきれいに収まっている。
収納たっぷりなシステムキッチン。日本酒が好きな建主様用一升瓶棚を造作で設えた。
玄関から続く大きな納戸。奥がキッチン。
家の真中にある半屋外のデッキテラス。多目的に使えるとともに、各部屋に光と風を届ける効果。
デッキテラスの脇を通ってプライベートエリアへ。
黄色の壁紙と、デッキテラス側に設けた採光用のすりガラスでトイレも明るく。
玄関脇の階段を上がった所。
客間として使う2階和室。
広々ロフト付。
平屋ベースのシンプルな外観。屋根付きの大きなデッキテラスは爽やかな海風を感じられる。
外構も創心住まいで施工。家の周りの砂利は防犯の役目も。