築25年のお住いは地面からの湿気でフローリングがふかふかしてきたし、昔の間取りはちょっと使いづらい、何より寒い。
老朽化してきた我が家を、木をふんだんに使ってリフォームがしたい!と思っていた建主様。タイミングよく知人から小森工務店を紹介されました。
今回は予算をもとに、家族が集まるLDK&和室をリフォームすることに。もともと日当たりも風通しも良い建物でしたが、キッチンが奥まった北側にあり、南側の和室もキッチンから目が届かずあまり使いこなせていませんでした。
BEFORE
(※今回は赤色部分をリフォームしました。)
建主様のご要望 は主に次のとおりでした。
1・子どもに目が届きやすい対面キッチン
2・使いやすい収納設計
3・多目的に使える小上がりの和室
4・雑誌で見て雰囲気が気に入っていた折り上げ天井 など
さて、どのように実現されたか、御覧ください。
AFTER
1.南面の光を取り込むLDK
家全体に光が入るように南側にLDKを配置。スペースを大きくとるためには邪魔になる「構造上抜けない柱」がいくつかありましたが、梁の補強をすることで解決。広々とした空間を確保することが出来ました。もちろん断熱施工で寒さも格段に和らいでいます。
小上がりの和室はちょっとしたソファー代わりにもなりますね。壁は小森工務店得意の藁入り砂漆喰塗り。
建主様が選んだ家具、照明と、小森工務店のつくる木の佇まいが完全に調和。
もともと高さのあった天井に、建築用木材をあしらった折り上げ天井と間接照明。床は表情豊かなアカシアフローリング。
構造上どうしても抜けなかった柱は、飾り棚に変身。
2.多目的な和室
和室は天井までの3本の引き込み戸にすることで障子を開けたときにはLDKとつながり、どこからでも子供の気配が感じれるような場所になりました。
引き戸を閉めるとぐんと大人っぽい雰囲気になります。
小上がりの和室の下部は引き出しが4つ。深さがあるのでたっぷり収納できます。
現在は子どもたちの遊び場になっている和室。おもちゃがスッキリしまえる収納。
反対側の壁は子どもたちの衣服やカバンがかけられるよう造作。扉の先は納戸。
納戸は、洋裁が趣味の奥様コーナーになっていました。作業が途中でもそのままにしておけるのでとても便利だそうです。
3.回遊動線が機能的なアイランドキッチン
収納量を十分にとったパントリーは主婦の強い味方。
出窓だったところを利用してお酒置き場を。瓶類がキレイに収まるように計算しています。
4.新たに設けた木製デッキと外構
新たに設けたデッキは耐候性のあるウリン材を使用。植栽を植え替え、大谷石を敷いたアプローチも作りました。外観はあまり変わっていませんが、ポイントにレッドシダーや杉材を配し、印象をアップ。
今回は家族が集まるスペースをリフォームしましたが、家族の変化に合わせてまたリフォームしながら住み続けていきたいとのことでした。