いわき市常磐の緑豊かな住宅地に完成したのは、和モダンを基調にした2階建ての新築物件。恵まれた環境を活かす採光と通風がまるで別荘地の住宅のような、美しく快適な家を作り出していました。
家の窓から見えるのは、緑豊かな木々と、大きな沼。その窓からは、春の日差しと柔らかな風が入り込み、まるで山あいの別荘地にいるようなゆったりとした空気が流れていました。ここはいわき市常磐のごく普通の住宅地。周囲にとけ込むデザインと快適性が、ここを「別荘地」に変身させているんです。
1階のデザインは、旦那さまの強い要望もあり「和モダン」で統一。現代的でありながら、所々に熟れ感のある素材が使われ、アンティークショップのような、作り込まれた空間になっています。特に、それぞれ表情の違う無垢材で作られた扉は、重厚感のある佇まい。
恵まれたロケーションを活かすため、家全体の快適性にもこだわりました。特に採光と通風には気を配り、光量の少ない北側にも計算して窓や照明を配置するなど、家全体にやわらかい光が届くようデザインされています。天井部には電動式の天窓がつけられており、各部屋から入ってきた風が天井から抜けていくという一工夫。
アパート暮らしが長く続き、「マイホームは念願だった」と旦那さま。3人いる子どもたちにも、それぞれマイルームが用意されましたが、それぞれが部屋に閉じこもらないよう共用空間にテレビを置くなど、家族のコミュニケーションを生む導線も意識しています。
こうしてあらゆるところに目を配っているのも、「家にいる時間を楽しみたい」という施主さまの願いをかなえるため。自宅を別荘地のように楽しむことができたら、日常と非日常を、同時に味わうことができるかもしれませんね。
リビングの床には、使うほどに足裏に馴染むオーク材を使用。別荘地にいるような雰囲気を醸し出します。天井のあらわしに使った三本の梁も空間を引き締めています。
収納もたっぷりの玄関。白い敷石がアクセント(左)。旦那さまこだわりの1階トイレは「居酒屋風」(右)。三角形の洗面台にこだわり。
タイル張りの洗面化粧台はお風呂場から分離し、パブリックな利用も。
広々としたリビング。窓枠材や備え付けの家具の色を揃え、全体的に落ち着いたトーンに仕上げています。
1階リビングのテレビ台にお座り頂いた奥さま(右)と、設計を担当したサラサホームいわき南の鈴木社長(左)。壁材には調湿性能の高いLixil社製「エコカラット」を採用。
2階主寝室。奥には広々とした4畳のウオークインクローゼットが。布団や衣服をたっぷりしまえます。
2階トイレはとても広々。人が住んでもいいほどの快適な空間。洗面台のタイルがかわいらしい。
2階天井にはパイン材を使用。通風と採光を確保する天窓には木材サッシを使って熱が逃げないよう一工夫。
家の南側には遊歩道が。豊かな緑に囲まれており、まるで別荘地のような雰囲気を楽しむことができます。
外壁には磁器タイルを使い、グレーと茶色の2色づかいでメリハリをつけています。