旦那様がリモートワークになったことをきっかけに子育てのしやすい地元へのUターンを考え始めた建主様ご夫婦。少し前に遠藤工務にてご実家のリフォームを請け負った流れでお話が進み、いわきでの新生活の拠点となる新築のお住まいが完成しました。
今回土地から探すこととなり、見つけた土地の条件に合わせて遠藤工務の方で様々なプランを作成したとのこと。この川沿いの土地も当初は土手側に庭を設けることも考えたそうですが、建主様とのご相談の中で、周囲の高い位置からの視線を考慮し、プライバシー性の高い中庭のある平屋のお住まいにまとまりました。中庭を中心に廊下をぐるりと回し、天井は勾配をつけて高めに設定することで開放感を演出。川沿いという土地柄、駐車場にも勾配を設けるなど、土地の個性とご家族のライフスタイルに寄り添ったお住まいに仕上がりました。
「回廊型は入隅、出隅や壁面が多くなり、断熱性能など苦労しましたが、プライバシーを重視した開放感のある家になったと思います。」と遠藤代表。
取材の前週も知り合いのご家族と中庭でバーベキューを楽しんだようで、「自宅に帰ってきたという居心地の良さを存分に感じることができている」と奥様。中庭を中心にこれから家族での素敵な思い出が紡がれていきそうなお住まいです。【長期優良住宅】
1.外観〜エントランス〜中庭
屋根・外壁ともにガルバリウム鋼板を採用し、黒く統一した外観に木製ドアを合わせました。
玄関ドアを開けると、奥には広々とした中庭スペース。土間で繋がっているので、土足のまま中庭にアクセスできます。玄関ポーチを照らしてくれるブラケットライトはキャンプがご趣味の旦那様のチョイス。
玄関はホールと土間収納を合わせて約8帖と左右に広く、寝室前の廊下にも繋がっています。
右手の土間収納にはお子様用の自転車やキャンプ用品なども収納できます。
2.勾配屋根のLDK
次にLDKスペース。旦那様のご希望で天井に勾配につけ、天井をより高く、お部屋をより広く魅せるように設計。天井を杉板で敷き詰め、梁が見えるように施工することで温かみのあるお部屋に。
個性的なご実家の雰囲気(https://www.i-ienavi.com/introduce/5678/)とは対照的に、「白・黒・木目を主体とした色味を抑えた構成にしたかった」と奥様。リビングで1番色味があるのはニンテンドースイッチのコントローラー部分とのこと。
リビングの一角には、現在お子様の遊び場となっている4畳の畳スペース。隣の大きなクローゼットは、子供の遊び用具のほか、日々の消耗品のストックなども楽々収まる収納量です。
3.水回りは一直線に
続いて黒で統一したキッチン周り。クリナップ製のキッチンセットに造作のカウンターをプラス。水まわりは床材もモルタル調のものを選択し、モノクロのシャープな雰囲気を強調しました。
キッチンからランドリールームへの一直線アプローチ。
ランドリールームの1つ手前には約3帖のファミリークローゼット。キッチンから洗濯機、クローゼットまでの動線を短くし、炊事・洗濯を同時に進めやすいように考えて設計されています。
キッチンから寝室へと続く廊下。黒い建具に、配管の見える造作の洗面台、コントラストのはっきりとした飾りすぎないデザインでスッキリと仕上げています。
お手洗いは荒めのコンクリートを意識させる壁紙。「夫婦でこういう無機質な雰囲気が好きなんですよね」と奥様。
4.中庭を囲む回遊動線
お住まいの中心に佇む中庭スペースは約26㎡。今は徐々に緑が生い茂っていく芝の様子を見るのが楽しいのだとか。
中庭があることで、カーテンなしでも人目を気にせずに生活することができ、家族の気配も感じることが出来ます。
リビングから奥の個室への廊下。廊下が長いと寒そうに思われる方も多いと思いますが、そういうときにこだわりたいのが断熱性能です。ZEH基準の断熱等級5からもう一歩強化して、断熱等級6のお住まいとなっています。
これだけ窓を大きくとっていると、ガラッと開けて新鮮な空気を一気に循環させることだってできちゃいます。
5.リモートにもなる個室
こちらは旦那様の書斎。リモートワークでの生活を前提にお部屋を構成しています。ガラッと変わって見える床材ですが、実はどちらも「あづみの松」というシリーズの無垢フローリングです。滑り防止にも対応しています。
また、LDKと中庭挟んで反対側には個室が3部屋。各部屋6、7帖の大きさがあるので、幅広い用途に対応できそうです。書斎を含めると4LDK+中庭の間取りです。
建主様(左)と遠藤工務の遠藤夫妻(右)。「女性同士、奥様同士色んなお話をしましたよね。」という奥様の言葉に少し固くなる遠藤さん。遠藤工務では家族ぐるみで建主様のご要望に寄り添った家づくりを提供してします。