1.車寄せ・駐車場
建築を予定していた敷地が広かったこともあり、漠然と平屋住宅を希望されていた建主様。小さな子供が二人いるので車の乗降時もちょっと不安という話を聞いて、後田社長の目の奥が(おそらく)キラリと光りました。
便利なことはわかっていても、敷地の制約などで今までなかなか作れなかった玄関前の車寄せ。「車寄せ、作りましょう…!」と、角地だったこともありここぞとばかりにプランニングした後田社長、無事採用されました。
住居の庇からすっとつながる車寄せの屋根。玄関前に停められるので雨にも濡れず、子どもたちもすぐに出入りできます。
運転が苦手とおっしゃる奥様も、車庫入れいらずで楽々ピットイン&アウト。
2.室内
「子供が二人になったし、家事を効率的にこなしたい」というご要望もあったので、家事動線、収納も工夫しました。LDK&和室は南側の大きな窓に面し、「表」の役割。「裏」の動線では個室や家事スペースを設け効率よく動けるようにしています。また、北海道仕様の断熱性能と太陽光発電を採用しゼロエネルギー住宅(ZEH)の認定も取得、ドイツ基準の高レベルな性能で省エネと快適さを実現しています。
玄関を入るとファミリー玄関も兼ねたシュークローゼットが奥に。その先にトイレと洗面手洗いがあり、帰ってまず手洗いなど清潔が習慣づけられます。
玄関前の洗面手洗いは使いやすく、かつ小物も飾れるよう広々と造作。裏動線のドアとリビングのドアは別々に。
南向きのリビングダイニングと和室は一直線につなげて大きなワンルームのように使います。キッチンがその中心にあるので家事をしながら子どもたちにも目を配れます。
リビングは天井を一段上げてより開放的な雰囲気を演出します。
正面の壁は建物の三角形になっているコーナーを利用して、テレビ台にしつらえました。
「和」が浮かないように収納扉もタモで統一しリビングと一体化した和室。
フラットな和室は縁無しの琉球畳。
ダイニングからキッチンへの通り道に奥様の家事スペース。壁はマグネットが使えるようになっているので、幼稚園の連絡など大事な用紙を貼っても、壁を傷つけません。
キッチンとパントリー(食品庫)を横につなぎ、その奥に寝室と一緒になったサニタリー(洗面脱衣)があります。移動距離を極力少なく家事ができるようにしています。
3,裏動線
LDKとプライベートを分ける裏動線は家事能率をアップさせたり、お客様からプライベートを分離したりする役目をもたせています。平屋なので特に意識的に分けています。
LDKの後に裏動線。左が主寝室、右側は子供部屋、右奥が玄関。真ん中の通り道はパントリー・キッチンへ。
高所の明り取り窓を随所に設けで廊下にも光を取り入れます。
ベッド派のご主人と畳派の奥様の折衷案として、奥様用畳ベッドを造り付け。
ベットの脇、サッシに面しているところに室内用物干し場をつくりました。サニタリーから一直線で、間にはクローゼットと収納があり一連の家事動作がスムーズ。
寝室からお風呂までワンルームのように一直線につながっており、その間にクローゼットとサニタリーがあります。裏動線には収納が充実。
お兄ちゃんはグリーン、私はピンク。壁紙の色で個性を。