今回取材させていただいたのは竣工から約1年半経ったお住まいです。寒い冬と暑い夏を経験してみてのご感想も含め、実際にお住いになっての体験談をお伺いしてきました。
「家を建てようと思ってから、まずはいわき家ナビを徹底的に読みこみました」と嬉しいお言葉。そのなかで後田工務所のつくる家のデザインが奥様のテイストに刺さりご依頼を決めたとのこと。「最初に断熱や家の性能について説明がありましたが、正直それより理想のデザインにして欲しいと思っていました。」と奥様。奥様のセンスの良さは照明やニッチの小物、窓にさり気なく飾られたポジャギ(韓国の布)などからもうかがえます。おそらく求める基準も相当高かったのではないかと。
「今回は敷地が広いこともあり平屋ベースでプランニングしました。奥様のご希望や好みをヒヤリングしたところ中村好文さんの細やかな設計やデザインがお好きということもあり、シンプルで家事がしやすいということをテーマにしました。オリジナルの造作キッチンの収納はお皿一枚一枚から計算しています。」と後田社長。
「最初に話を聞きに行ったときに、家の作り方をすごく丁寧に、デメリットもしっかり説明していただいたので信頼しておまかせすることができました。細かいオーダーを丁寧に聞いてもらって、使い勝手がとてもいい家になりました。あまり重要視していなかった家の性能ですが、冬はとても暖かかったですし、今年の猛暑も快適に過ごせました。家でゴロロゴ遊びたくなる家です。」とご夫婦。(UA値0.35W/㎡K)
約29坪とコンパクトながら伸びやかさとセンスを感じさせる平屋のお住まいを御覧ください。
1.中2階のあるリビングダイニング
平屋ベースの勾配天井、白と木を基調としたインテリアで清々しい空間に仕上がったLDK。キッチンから中2階のお子様とご主人と会話が弾みます。その下は寝室まで続く収納、左のドアが寝室です。
とにかくスッキリ。「震災の時に賃貸で棚が全て倒れたので置きたくなかった」とのことで収納はすべて造り付けに。木製サッシにかかる白いクロスはポジャギ。
キッチンのダイニングに面した扉はすべて収納。LDで使うものからお子さんの学校関係のものまで収まっています。
2.こだわりを詰め込んだ造作キッチン
キッチン右手のパントリーに、家電、食料品をまとめています。冷蔵庫もパントリーの中なので生活感が消滅。
調味料の取り出し方まで計算されたオリジナル造作キッチンはオーク材。天板はステンレスです。
奥様が中村好文さんの本で見て希望された「お皿が一枚づつ縦に入れられる引き出し」など工夫が光ります。
3.ユーティリティー
洗面所は脱衣場や洗濯機とは分離させて、扉付きの一部屋としてリビングの横に配置しました。動線が重なることなく、お化粧や身支度ができます。
ランドリー、バスルーム、ファミリークローゼットが一直線に並びます。洗濯物干し場も目の前で、干す・たたむ・しまうに無駄がありません。
トイレはグレートーンの洞窟感が籠もりたくなるほどオシャレ。
4.各個室
リネン類も白でまとめて爽やかで明るい寝室。照明も線が細いものを選んでいて素敵です。右手の扉はリビングから続く収納部屋。
リビングの中2階が将来的に子供部屋になります。今はプレイスペースとして開放的に使っています。
5.玄関とシューズクローク
外から玄関に入ると右手にメイン玄関。窓小さめに照明でアクセントを。家の各所に設けられたニッチは、下板をメラミンで極力薄く仕上げています。
玄関左手がウォークスルーのシューズクローゼット。
6.平屋で周囲に馴染む外観
玄関側の外観。「屋根を薄く見せるために骨組みをアクロバティックに組んでいます。」と後田社長。
大きな軒の下の縁側に家族が集い、家庭菜園を楽しむ。環境に配慮し、自然とともに暮らすライフスタイルが実現しました。