今回ご紹介するのは、延床面積が78坪と大きな二世帯住宅です。お子様が3人いるので面積が大きく取れるのはいいことなのですが、若夫婦が気になったのは冷暖房費などランニングコストでした。毎月の家計に響くのはもちろんのこと、新築なのに暑さ寒さを我慢するのも考えものです。また何十年と暮らすうちにランニングコストは何百万円単位で違ってきます。
そこで理系ご主人が探して見つけたのが、ZEH(ゼロ・エネルギー住宅)を超えるドイツ基準のパッシブハウスを県内でもいち早く建築し、実績もノウハウも豊富な後田工務所でした。また、奥様は北欧デザインがお好きということで、シンプルで明るい色使いが得意な後田工務所はテイスト的にもバッチリ合致。共働きで小さなお子さんが3人いる若夫婦からは、効率的に家事が行える動線のご希望もありました。
高い断熱施工技術と設計力で、Ua値0.28W/㎡Kと北海道レベル以上の断熱性能を実現。玄関は共用、1階が親世帯、2階は子世帯の二世帯住宅を、温度差なく快適で省エネルギーなZEH住宅にまとめました。1月の電気料金は二世帯で1万3千円だったそうです。
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広い敷地に白さ際立つ建物
片流れの屋根には大容量の太陽光発電パネルを設置。スッキリした白のガルバ横張りに玄関のレッドシダー。
玄関〜1階親世帯
共用の玄関は2階まで吹き抜け。間接照明で飾り台を照らします。
大家族の靴収納のために、ファミリーシュークロークがあります。
茶道師範のお母様の茶室。季節の花、掛け軸、棗(なつめ)等を設えて迎えてくださいました。水屋と納戸も備えた本格茶室です。
2階子世帯は2方向動線
階段を上がると本棚の左右に扉があります。こちらに見えるのはキッチンに続く扉。反対側にはリビングに続く扉があり、ここでプライベートとパブリックの2方向に動線が分かれます。
その1.リビング動線
リビングに続く扉の方を入ったところ。屋根勾配を利用して天井を高く取り、梁を表しにして開放感のある2階に。
くすみ感のある落ち着いた青色の壁、黄色のファブリックパネルなど色使いを楽しんでらっしゃいます。
リビングからダイニングと小上がりの和室方面。床はオーク無垢材。
ダイニングキッチンから臨む。左からリビング→和室→子供部屋。ダイニングテーブルの横にスタディスペース。台所からの子どもたちの視認性が抜群。
小上がりの和室は子どもたちが読書や勉強に集中できるよう机の足元を掘りごたつのように一段下げています。
ダイニングキッチンの上には専用階段付きの畳のロフトもあります。
その2.考え抜かれた家事動線
階段上の先程のプライベート扉から入ると・・・圧巻の一直線家事動線。大容量パントリー→キッチン→サニタリー→バスルーム
パントリーからキッチンへ。システムキッチンと造り付け収納を合わせて使い勝手良く。大きなマグネットボードがとても便利とのこと。
奥様一推しはミーレ社の食器洗浄機(大)。5人の1日分の食器が1回で洗えてしまうそうです。
キッチンの先はサニタリー。汚れ物が洗える深型シンクも設置。
サニタリーを左に直角に曲がると、今度は大大容量のウォークスルークローゼット。収納棚が左右に計8面!各居室に隣接しており、着替えもスムーズ。
クローゼットからまた左に直角に曲がるとリビングへ。振り出しに戻る的な。
「朝起きて寝室からリビングに行くまでのこの景色が一番気に入っています。」とご主人。梁とドアの連なりが素敵ですね。