(ガッチリとした見た目に反し)フレンチカントリーの可愛らしいお家を多数つくってきた鐵庄工務店の鐵専務。予算を抑えつつ、細部までイメージに近づけるよう気配りがされた可愛らしいお家は大人気です。
今回の建主様も、優しいカントリースタイルの家に憧れて鐵庄工務店を訪ねましたが、、、
出来あがったのはミニマルなシンプルモダンな家でした。
「試しに、『こういう考え方もできるですが』とこのスタイルを提案してみました。住宅街の奥まった敷地で前面に集会所があるので、プライベートを大事にしたいと考えました。外に閉じたように見える外観ですが、中はその分開放感を感じられるようなつくりになっています。外からの視線の入り方を計算して、カーテンをしなくてもどこからも見られないというか、外の方と視線が合わないようになっています。」と鐵専務。
また、敷地は約80坪ありますが総2階にすると敷地の中でこじんまりしてしまうので、平屋で計画。平屋は2階建てに比べると割高になりますが、建坪数を抑えつつ、廊下などを作らない無駄を省いた間取りと大きなテラスや細部の工夫で、数字以上の広がりを実現しました。
「内側と外側からのW断熱+全窓トリプルガラス+第3種換気システムや屋根の通気システムも取り入れて住環境も快適にしています。低炭素住宅認定を取得していて、光熱費もかなり抑えられると思いますよ。できるだけ地産材も使って、飽きのこない暖かい家になったと思います。」
「まさかこういう家ができるとは思っていませんでしたが、提案してもらってよかったです。すごくかっこよくて自分の家じゃないみたい。まだ住んでいませんが大満足!」と建主様。
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1.窓がない!?究極ミニマルな外観
青い空、白い壁。映えまくっています。そして窓が一つも見当たりません。外構もコンクリートと石でどこまでもミニマル。(※後方の三角屋根は隣家です)
シンプルだけど無機質な感じに終わらないのは全面塗り壁仕上げだからでしょうか。ドイツで30年以上実績のある、光触媒で汚れに強い塗り壁材です。
2.玄関周りに収納を集める
家族4人分の靴と衣類も掛けれるような玄関収納。コンパクトですが無駄なく。
玄関からリビングに入ってすぐに3面棚のクローゼットを配置。ここに大きな収納があるとなにかと便利。
3.内部はとことん開放的に
玄関からLDK方向。右側に大きなウッドデッキ、左側に個室が3つ。キッチンの右隣にはサニタリールーム(洗面+トイレ+浴室+洗濯物干し場)。廊下は一切ありません。
「賛否両論ありますでしょうが、塀はこの高さにしました!」と鐵専務。確かに最初高いと思いましたが、この高さ故に向かいの家の2階からも視線が入らず、カーテンも必要なくなるのでむしろ開放感を上げるというパラドックス的な木塀。
耐候性のある木材ウリンを貼ったテラス空間はこの通り青空へ突き抜けます。
「ガルバリウム鋼板の雨樋はスッキリおしゃれでかつ耐久性も高くおすすめ」とのこと。ウッドデッキの床下には出入り口を設けてあるので、タイヤや荷物などを置いていただけます。
テラスの向かい側は個室用ドアが3つ。スッキリ見せるポイントは①天井まで高さのドア ②極力細い巾木と廻り縁 ③ドアと窓の均等な配置
主寝室は棚たっぷりのウォークインクローゼット付。
子供部屋は今は大きく使い、将来的に間仕切れるようドアを2つ。
キッチン前には水に強いレッドシダーを貼っています。コンセントもグレーにして浮かないように。
キッチンの後ろには大型収納。全部隠せることでLDKが乱雑にみえません。家電からの排気用に上部に換気扇もついています。
4.26坪の平屋を広々使うヒミツ
言われるまで気が付かなかったテラス前のサッシ上のロールスクリーン。限られた空間に余計な情報を入れない工夫。
サニタリーにも。洗面とトイレまではお客様も使いますが、その先はこのロールスクリーンで適時仕切ります。
ハイパーランドリーシステムと呼びたい。共働きでも安心すぎる洗濯物干システム。3つのレーンがあります。1.はもう取り込まないでそのまま干しておきたいです。
こちらが1.です。1.8mほどあります。
「棚は余ったフローリングで作りました。」この臨機応変さが工務店。
実は細やかな鐵専務と、仕上がりに満面の笑みをたたえる建主様。