今回木樂工房が手掛けたのは、堀井社長の同級生の新居です。
◆土地・・・市街地と調整区域の間の景観が希望でこの土地を購入。まわりの田園風景に馴染むよう建物の高さを抑え、軒は出しつつシンプルな外観を意識しています。水害があった地域なので40cm土盛りしていますが、結果美しい田園風景を取り入れる事ができました。
◆性能・・・①リビングからの眺望や周辺の立地、夏や冬の日射取得や遮蔽を考慮し、窓の配置や種類（トリプル・ペア・遮蔽・断熱）を使い分けて配置。②冷暖房計画に関しては、出来るだけシンプルにメンテナンス性も容易な家庭用エアコンを床下と階間（1階と2階の間）に設置。③計画通りにシステムを機能させる為の高レベルの断熱・気密施工。など、夏涼しく冬暖かい快適でエコな家を建主様に丁寧にご提案をし採用頂きました。
◆デザイン・・・建主様からのオーダーは「木の感じを残しながらシンプルに」。塗り壁の外観に板張り、畳のダイニングスペースなど和モダンを軸にしながら、吹き抜けで開放感のある空間に。2階回遊動線では子どもたちが独立したあとの使い方も考えプランニングしています。
Ua値0.29W/(㎡･K) C値0.1㎠/㎡未満 耐震等級3 長期優良住宅認定
◇堀井社長より
「現在木樂工房の標準仕様として、HEAT20G2・気密0.3以下・耐震等級3を標準仕様としております。個人的にはランニングコストやコストパフォーマンスをふまえた断熱等級はG2とG3の中間位、気密は機械換気や全館空調を提案時は経年劣化を考慮して0.5位が現在ベターだと考えております。建物の性能や冷暖房システムについては様々な考え方、施工法があると思います。弊社ではこれからも建物に応じた最適を提案していきたいと思います。」
1.外観
和モダンをさらにモダン寄りにした箱型の外観。水害があった地域なので敷地を西側道路より40㎝上げています。
玄関のステップに側溝で使用するU字溝を使用。シンプルな外観にコテむらが味のある表情をプラスします。
玄関を入ると右側のスライドドアの向こうに土間クローゼット。廊下右手には手洗いがあります。
2. 吹き抜けのLDK
吹き抜けのあるLDK。天井の意匠と畳が和モダンの落ち着きを。階間エアコンの吹き出し口も見えます。「全館冷暖房の手法は色々ありますが、1階と2階の間にエアコンを入れる階間エアコンが、このプランには一番効率的だと思い提案しました。」と堀井社長。
畳ダイニングは高さ20cm。登り降りが楽でちょっと座ったりもできる絶妙な高さ。
畳ダイニングから田園風景をのぞむ。
壁で囲むように施工しているので半屋外的になるデッキスペース。「夫婦でお酒を飲まれるので、季節の良いときにここで田園風景を眺めながら夫婦で寛いで頂ければとプランニングしました。」と堀井社長
3.キッチン・洗面
パントリーと冷蔵庫は奥の見えにくい場所に収めています。マガジンラックもさり気なく配置。
タモ材の背面収納の脇に小さな家事コーナーを設けました。ちょっとした作業や書き物にさっと座れます。
脱衣所から独立した洗面所には、キッチンと同系の白いタイルを。
4.リビング階段から2階へ
手すりはアイアンですっきりと。階段下を無駄なく使う収納あり。
階段を登りきり振り返るとキャットウォーク？謎スペースの秘密は↓↓
5.ぐるりと回遊する2階動線
こちらは主寝室。ベッドヘッドになる部分に照明を設置しています。右手に更にドアがあり・・・↓↓
洗濯物が干せるキャットウォーク出現。その先に・・・↓↓
ウォークスルークローゼット登場。そしてさらにその先は・・・↓↓
2部屋に分割できる多目的ルームです。子どもが独立したあとはこちらを趣味室として使う予定。2階は大きなワンルームと捉えることもできます。
