今回はライフデザインが手がけた、収納上手な奥様のセンスが光るお住まいのご紹介です。
以前に「いわき家ナビ相談室」の方へお越しいただいた建主様ご夫婦、その後も何度がショールームへ遊びにきていただいておりまして、この度念願のお住まいが完成したとのことで取材させていただきました。ライフデザインを選ばれたきっかけは、細い巾木に細い見切り、角が丸くないコンセントといった標準仕様のデザイン性の高さだったそうで、「少しばかり要望を言い過ぎてしまったかもしれません」と照れ笑いの奥様。
実際に取材にお邪魔してみて、最初に感じたこだわりは、見える位置に本当にものが少ない!ということ。伺ってみると、「テーブルや棚の上にものが載っているのが苦手で、置き場をきちんと決めたいんです。」とのことでした。そのこだわりはきちんとお住まいの設計にも反映され、収納する具体的なものを決めてから設計したスペースが数多くありました。デスクの上がすぐ書類だらけになる私、勉強させていただきます。
内装の風合いや素材感にもこだわり、なるべく飽きが来ないようにと、ナチュラルな木目と白を基調にとことんシンプルな雰囲気を大切にデザインされています。最後までご覧ください。
1.外観〜エントランス
無機質な質感が楽しめるジョリパッド仕上げの外壁に、南向きの大きな窓が印象的なお住まい。玄関周りのレッドシダーのアクセントが光ります。
中に入ると、2通路に分かれたシューズクローク付きの土間玄関。奥側を家族用玄関として使うことで、手前側には常に靴がない状況になり、来客時などにスッキリとした印象を持たせることができます。
2.高天井のLDK
奥へと進むと、天井の高い18帖のLDK。リビングにはソファ以外の大きな家具は置かず、ナチュラルな無駄のない空間に。また、カーテンは迫力を出すために壁一面覆っても余裕があるビッグサイズのものを選びました。
ご主人に甘えたい盛りなお子様たち。今回、お子様たちにもお住まいの特徴をたくさん教えてもらいました。
温かみのあるお部屋にするために、壁紙は光の反射が少ないマットなクロス、フローリングには敢えて節のある幅広のホワイトオークを使用。細かな部分にまでこだわりが見えます。
冷蔵庫は壁に隙間なくピッタリと配置し、エアコンにはルーバーを設置。家電の気配をさりげなく消しています。飾り棚も癒やしのアクセントになっています。
ライフデザインで建てられたお客様が多く採用している「GRAFTEKT」のキッチン。石で作られているかのような重厚感ある造りで、キッチン周りに高級感をプラスしてくれます。
3.ミニマムに暮らす整理術と水回り
ここからは奥様のこだわりの収納方法をご紹介!まずはキッチンバックから。
実はこちらはキッチンの色味に合わせて造作した収納スペース。どこに何を収納するのかの見当を付けてから形作られています。「使ったら元あった場所に戻す」という当たり前なようで難しいことが、ここではいとも簡単に実現できています。
キッチンの反対側の収納には、筆記用具、携帯類、テープ類、電池など生活に必要な小物が箱ごとにきちんと収納されています。かさばりがちな書類関係はどうされるのかなと伺ったら、写真に撮ってデータ化しているそうです。
ランドリールームには、Rinnaiのガス衣類乾燥機「乾太くん」。そして、洗濯機のすぐ横には整然と並べられた収納ボックス。洗濯機を回して、乾燥機に入れて、ボックスにしまってという作業がほとんど動かずに行えます。
こちらの洗面スペースにもいくつかの秘密が。なるべく表にものが出ていない状態にするために、鏡は裏に収納可能な実用性重視のものをチョイス。さらには、初見でもしやと感じましたが、無印良品のカゴがぴちっと入る寸法に合わせて造作で洗面台が作られています。徹底ぶりが素晴らしい!
何気ないシンプルなお手洗いと思いきや、トイレ周りに必要なものは、便器裏を一段後ろに下げて、隠れた位置の収納スペースへ。ちょっとした工夫で、生活感のないミニマムなお手洗いに早変わりです。
4.個室もミニマムに
ここからはプロレベルのモデルさんたちにご協力いただいて、引き続きミニマム特集をお届けします。階段を登ると、2階には主寝室にクローゼット、書斎に子供部屋が2つ。
子供部屋には敢えて収納を作らず、将来巣立っていくことを前提にして必要最小限の造りに。フローリングには節のない西南桜の優しい風合いのものを使用しています。ペットはうさぎとパンダのご様子。
主寝室は面積を限定し、ベッドがちょうど入るサイズに設計。柔らかな光をこぼす間接照明が素敵なムードを作り出しています。
主寝室奥にある約4帖のウォークインクローゼット。ご家族全員分の衣類が収まる大容量のクローゼットです。床付近のデッドスペースをなくすために、ポールの高さをやや高めに設定し、下には収納ボックスを置いています。