vol.3 業者さん、私はこうして決めました

K男の家づくりコラム、今回が第3回目です。

前回までこちらのコラムで、「家を見る(vol.1)」→「希望を言葉に書き出す(vol.2)」、というステップを紹介してきましたが、ようやく次のステップ、「家づくりのパートナーを探す」というところに入っていきます。自分の住みたい家のイメージが固まったら、次はそれをカタチにしてくれる業者さんを探そうというわけですね。そこで今回は、どんな風に業者さんを選んだのかについて、私たちの経験を紹介していきます。

皆さん、家を建てたいというとき、皆さんならどういう会社にお願いしますか? 有名住宅メーカーにお願いする、あるいは、顔の見える近くの工務店にお願いする、デザイン性の高い建築設計事務所にお願いする、などなど、いろいろな選択肢があると思います。選択肢が多くて迷ってしまうくらいですよね。

私は、とにかく「地元の会社から選ぼう」ということを先に決めていました。1軒せっかく家を建てるなら地元経済のためになったほうがいいと少なからず思いますし、全国チェーンのメーカーに比べ、地元のほうが顔が見え、何かあったときに親身に対応してくれるかな、大手より安く上がるのかな、と考えていたからです。

それに、無垢材とか自然素材をふんだんに使いたいと思ったら大手メーカーは難しそうだったので、一石二鳥どころか三鳥四鳥とメリットがあると思った「地元の会社」に絞りました。

では、どの業者さんにお願いすればいいのか。

非常に助かったのがこの「いわき家ナビ」でした。昔は近所の棟梁に頼むというのが家づくりの常套だったと思いますが、今はそんな関係性も薄れ、近所にどんな工務店があるのかもわからなくなっています。いわき家ナビには市内の業者さんが多数紹介されていて、しかも過去に手がけた住宅が数多く写真つきで紹介されているので、地元の会社を知るきっかけとして大変役に立ちました。

それからやはり「グーグル」で検索。例えば「いわき_住宅_デザイン」とか、「いわき_住宅_自然素材」とか、「いわき_工務店_かっこいい」とか、自分なりに検索ワードを組み替えて検索してみるといいと思います。そこでウェブサイトや画像が検索に引っかかるので、どんな業者さんがあるのか調べることができます。
ネット大活用です。

—「デザイン」で絞り込む

調べてみると分かりますが、いわき市内にある、あるいはいわき市内を商圏にしている工務店や設計事務所の数は意外にも多いです。100社近くあるのではないでしょうか。しかし、それをしらみつぶしに調べるのは大変です。なので、自分の「物差し」でもって業者さんの絞り込みを行わなければなりません。

その際、私が重視したのがずばり「デザイン」でした。デザインが自分の好みと合うか合わないかで、まずは絞り込みを行おうというわけです。かっこいいな、雰囲気いいな、住みたいな、と思わせるものがあるかどうか何社かに絞り込む感じです。デザインのジャンルで見てみてください。

例えば、ラーメンでもそうですよね、昔ながらの食堂系、喜多方ラーメンもあれば白河ラーメンもあり、横浜の家系もあれば、味噌を重点にしているところ、アッサリもあればコッテリもあります。工務店さんも同じで、自然素材を得意とするところ、昔ながらの和風の伝統建築が得意なところ、あるいはモダンなデザインの得意なところと様々。それぞれ住宅の写真を見ればデザインやテイストの違いがわかります。

vol.2で紹介したように、「書き出した希望」をキーワードにして調べるのがいいかもしれません。私たちの場合は「木材が多く使われていて、デザイン重視」という希望が書き出されていましたので、それを頭の中にいれていました。

そして、最終的に3,4社に絞り、電話や資料請求でコンタクトをとることにしました。

 

—「相性」や「人柄」で選ぶ

家づくりは長く時間がかかりますから、「なんかこの人苦手だな」という人よりも、「この人なら信頼できる!」という方にお願いしたいもの。実際に話をうかがって、どんな言葉を語る方なのか、どういう雰囲気の方なのかを知りたくなります。

新しい家には数十年近く住むことになるわけですので、デザインの好みが合う家でないと喜びも感じにくいし愛着もわきません。それに、家づくりは1年近く続きますし、その後もお世話になることがたくさんあります。信頼できる方でないと家づくりを任せられないですよね。

私の場合は、気になる設計事務所さんに連絡をして直接お話をしたところ、過去の物件を見せて頂けたので、実際の雰囲気を確認できたのがよかったです。人柄も印象良く、一緒に家づくりをしている姿が想像できたので、「やはりこのテイストは良いなあ。この方にお願いしよう」とすぐに決めることができました。結局1社目で直感的に決まっちゃった(笑)。
本当はもう何件か廻ってもよかったのかもしれませんが、「直感」というのはいままで自分が培ってきた知識と経験の総動員ともいえると思うのでそれもありかなと。
どちらにせよ実際に会って「感じる」手間は惜しまないほうがいいですね。


業者さんを選ぶ「決め手」は、もちろんその他にもいろいろありますが、私の場合「デザイン」、そして業者さんの「相性・人柄」、この2つを重視して絞り込みました。ざっくりしているようですが自分では結果的によかったと思っています。

 

さて、本コラムですが、次は気になる「おカネ」のこと。業者さんと話を進める前に知っておくと、その後戸惑い無く進めると思います。家ってぶっちゃけいくらかかるの? みんないくらくらいかけてるの? そのあたりのことをご紹介したいと思います。お楽しみに!

 

 

同じ仕様の住まいを探す

関連記事

  1. VOL.8 長期優良住宅とは

  2. vol.1 家づくりは「家を見る」ことから

  3. 第11話 夏も快適に!「日よけ」のデザイン②