80代のご両親と一緒に、子どもたちが巣立った後のご夫婦がお住まいになる全館暖房の二世帯住宅です。震災で全壊した住宅を建替えました。高齢のご両親との生活ということで、まず「寒くない家」を考えていましたが、たまたま訪れたライフデザインの見学会で床からじんわりくるやさしい暖かさと家の中に温度差がないことが気に入り基礎蓄熱型の全館暖房を採用しました。ご両親は昔ながらの日本家屋にお住まいだったので寒さには慣れているとおっしゃっていましたが、今まで経験したことのないこの「家の中の温度差が少ない=寒くない家」をとても気に入ってくれたようです。キッチンや洗面、浴室を共有とすることで収納を充実させ、年を経るごとに増えてくる荷物を機能的に収納しています。
ご夫婦それぞれの趣味の時間を楽しめるよう、奥様の長年の夢だった趣味の洋裁の部屋も設けています。ご主人の趣味の日曜大工の腕もいたるところでは発揮されています。「希望がふくらんでいろいろ付けたり追加したので予算がちょっとオーバーしたけど大満足の家になりました」と奥様。2世帯のご夫婦が、お互いをいたわりながらゆったりと暮らせる家です。
キッチンは女性2人で一緒に立つこともあるので、両側から出入りできるアイランドタイプにしました。
キッチンの裏の収納とサブ冷蔵庫(左)。食料庫はまた別にあります(右)。
家電+ダストスペースは目立たないように配置(左)。その裏側にはダイニングに面して造り付けの収納も(右)。
神棚と仏壇のある和室。リビングとなじむモダン和風です。
2階の主寝室はリビングに通じる小窓付。ちょっと様子を見たりできます。
2階書斎コーナーの棚はご主人の日曜大工(左)。階段脇に小屋裏を利用した収納スペースがあります(右)。
一階の玄関横には、洋裁やフレンチカントリーが大好きな奥様の夢をかなえた洋裁室。
ライフデザインの社長と打ち合わせを重ね、統一感のある仕上がりとテイストになりました。
約9畳の部屋まるごと奥様のスペース。将来はお店にもできるよう専用の玄関もついています。天井には埋め込みオーディオも。
洋裁道具が収められたクローゼットは見ているだけでも楽しい(右)。こちらはメイン玄関。左側の白いドアから奥様スペースです(左)。