犬1匹、猫3匹、家族が4人という家族構成、そして写真館の店舗を併設した今回の建物です。
「店舗が地域に開けるよう本町通りからの見え方に配慮しました。店舗部分や駐車場に面積を有したので住居部分はコンパクトなつくりですが、お施主様の暮らし方が明確だったので提案もしやすかったです。キャットステップやピクトグラム、壁に埋め込んだ一枚板のテーブルなどの提案も喜んでいただけて楽しくつくることが出来ました。
素材はペットの足腰に負担のないよう硬すぎず柔らかすぎない白樺のフローリング、壁はペット対応クロス、猫のトイレ置き場には換気扇を設置するなど、ペットと人がより良く過ごせるよう仕様を考えました。
写真スタジオの内装は板張りやブリックタイル貼り、腰掛けて撮影できる扉付きの出窓などを希望されていたので、出来上がった写真の世界観が生きるよう色や素材を吟味しました。」と木樂工房。
「ここに越してから飛び込みでいらっしゃるお客様が増えました。明日も飛び込みで予約された金婚式の方がいらっしゃるんですよ。ペットたちも毎日のびのび元気に過ごしています。」と建主様。早速地域に愛される店舗兼住宅になっていっているようです。【長期優良住宅認定】
1.商店街の写真館
小名浜本町通沿いの川沿いの立地。80坪の敷地に駐車場は6台+1台分確保しました。もともとは別の場所で営業していました。
レッドシダーのパネルをアクセントに加えることで店舗らしく。道路と建物の間に植えた奥様のバラが育つのが楽しみ。
写真館の中は素材や色で変化をつけ、撮影場所として様々な提案ができるようになっています。こちらはブリックタイル貼り。
専用の特殊機材に合わせて天井高も調整。奥の腰掛け付きの扉も造作。
シャビー具合が絶妙な壁。木樂工房で加工した無垢パイン材とのこと。「様々な手法を使いエイジングを施しました」とのことで、映えます!
2.住居外観
角地信号前の住居の玄関もレッドシダー貼り。インナーバルコニーで洗濯物も安心。
玄関を入るとまず格子戸がお目見え。「猫たちの脱走防止用につけてもらいました。目の前が車の多い通りだからこれがあると安心です」。それに加え和モダンの雰囲気を演出する役割もありますね。
3.犬猫とミニマムに暮らす工夫
約14畳のLDK。子どもたちは成人しそれぞれ忙しくしているので一緒にご飯を食べることはあまりなく、ダイニングの椅子も3つで十分とのこと。
ダイニングテーブルはキッチン収納の周りをぐるっと囲むマホガニーの一枚板。ソファーの前にテーブルはあえて置かない。「子どもがみんなでていったらソファーもいらないかな」と奥様。
犬猫含め家族が多いにもかかわらず収納にそれほどスペースを割いていない印象。足りる?と思いましたが、以前のお住まいのときから物を置かない、増やさないようにしているそうです。プランニング段階で持ち物と暮らしぶりを綿密にリサーチしているのでキッチンも収納もこのカタチでちょうど収まっています。「これ以上物は増やしませんから。」と奥様。
奥様の書斎スペース兼猫のお昼寝場。こちらもスッキリ。神棚スペースも。
猫ちゃんが家の中で楽しく遊べるようキャットウォークも至るところに。
愛猫トロンちゃんも得意顔。
住居と写真館の間は収納兼通路。1階には他にご主人の事務室があります。
ドアに記されたピクトグラム(案内記号)がかわいらしいですね。
4.2階はリバービュー
2階は3部屋。部屋のドアには猫が自由に行き来できる扉がついています。居室は壁紙の柄をそれぞれ変えています。
主寝室から小名川リバービューの広いベランダへ。視界が抜けて気持ちがいい。
廊下からもベランダへ行き来可能、室内物干しと猫のトイレ場(換気扇付)もあり、スペースを無駄にしない工夫。