建主様に寄り添った家づくりを進めている奥山建築。今回は「建て替え」で2世帯が負担感なく生活できるお住まいを目指しました。建主様との出会いは、建主様の従兄弟さんが大工をしていて、奥山兄弟とお知り合いだったため、「せっかく建て替えるなら奥山建築が良いよ!」と建主様に猛プッシュしたそう。「同じ坪数でも大手メーカーとは値段が全然違うからね。」と従兄弟さん。
建て方が始まると従兄弟さんにも手伝いで入ってもらい、細かなところはその都度相談をして決めるという、お客様最優先な方法で進行しました。お客様との距離が近い地域の工務店だからこそできる家づくりです。お住まいは玄関を挟んで二世帯住宅になっており、各世帯のプライベートに配慮した配置になっています。白・黒・ベージュを基調にしながら、用途に応じて床材や壁紙の色や模様を変更するモノトーンベース+αの構成もオシャレ。
また、既製品に頼らず、細かな要望にお応えして奥山さん(兄)が自ら製作した「俺の造作」シリーズの存在感が光る物件となっています。【長期優良住宅認定】
1. ブラックでスクエアな外観
外見全景。建主様のこだわりでスクエアなフォルムに。外壁には黒っぽいサイディングを使うことでシンプルモダンなテイストに仕上がりました。
暗めの外壁にアクセントカラーの明るめの木目調のドア・天井を選ぶことで、暗くなりすぎず、上品な雰囲気になっています。親子戸になっているため、大きな荷物の持ち込みにも便利です。
玄関を入ると、右側に建主様世帯、左側には奥様のご両親世帯というように分かれています。世帯をしっかりと分けることで、もし帰りが遅くなってしまっても、気を使わずに寝室まで辿り着くことができます。
玄関横のシューズクロークは約2畳です。階段下を無駄なく利用しています。
2. 子世帯LDK
まずは子世帯から。リビングダイニングは白とベージュを基調にモノトーンな雰囲気に。テレビのある壁の棚は「俺の造作」。
天井の照明は全てダウンライトで構成されているので、スッキリとしたリビングに。
玄関側からキッチン側。LDKに面して水回りが配置されている家事ラク動線。クローゼットや洗面所のドアを開けると、奥様こだわりの壁紙がちらりと見えます。天井の高さまで開くフルハイトドアを採用しています。キッチン前収納も造作。
真っ白なキッチン前の収納カウンターは幅広めになっており、こちらで作業しても良し、ダイニングテーブルを置いても良し。18.5帖のLDKです。奥のお部屋はパントリースペースになっています。
キッチンはクリナップ製、バックセットも同シリーズで統一感を。グレーの壁と木製の棚をアクセントに。
3.ユーティリティー
建主様こだわりの洗面台。もちろん「俺の造作」。洗面所と脱衣所には間仕切りを設けて入り口も分けることで、家族の入浴中も安心して洗面所を利用できます
ベージュ色のお手洗いで一際輝く木目調の収納棚も「俺の造作」シリーズ。配管周りを裏に隠してしまうことでお掃除しやすい設計になっています。
4. 2階は小世帯のプライベート
小世帯リビングから繋がる2階への階段。当初の案では玄関スペースに階段を設置予定でしたが、家事の動線を考えて今の位置に変更しました。
2階に上がってすぐ、南側の一等地にランドリースペースをもってきました。近頃多いバルコニーレスを採用していても、洗濯物には十分な日光を確保できます。
2階主寝室には、奥様のテーマカラー「ティファニーブルー」のウォークインクローゼット付き。奥には6帖のこども部屋が2つ。床材は全て凹みにくさを重視してフロアタイルを採用し、お部屋に雰囲気によって模様を変更しています。
5. 1階に戻りまして親世帯
玄関から左側は奥様のご両親のスペースです。以前は1つしかなかったキッチン。お風呂は1つでも、キッチンだけは絶対2つ欲しいとのことで増設しました。
モノトーンな雰囲気から打って変わり、親世帯のスペースはヴィンテージライクの深みのある仕上がりに。テレビ台に加えて、左側のオシャレな棚も「俺の造作」。一般的には外注することが多い造作家具を自ら製作することでコストダウンを図っています。
玄関からキッチン、リビング、そして寝室をコンパクトにまとめることによって、移動による負担を少なく生活できるように設計されています。
満面の笑みの3人。真ん中は建主様と思いきや、(建主様の)従兄弟の大工さん。「予算内でここまでできるのはやっぱり奥山建築さん!紹介してよかった。」と同業者からの熱いメッセージを頂きました。「お客さんのご要望を聞きながら、1つ1つ納得していただきながら進めていくことを大事にしています」と奥山兄弟。