兄弟で建主様の要望に細かく耳を傾けながら家づくりを進めている奥山建築。ご注文いただいたのは普段から取引のある業者さんご家族で、これまで新築を建てることをそこまで現実的には考えていらっしゃらなかったそうですが、様々な条件が重なり、奥山さんに是非ともお願いしたい！ということで、今回のお住まいが実現しました。
職業として家づくりに関わる建主様ならではのこだわり・節約ポイントが豊富に散りばめられ、「職人さんたちの協力なしではとてもとても建てられなかった」と奥様。普段あまり意識していない人も多いであろう、どこで建てたのかではなく、「どんな人が建てたのか」という家づくりの裏側の温かさが垣間見えるお住まいです。
家全体を通して窓を小さく上部に配し、外からの視線を気にせず生活できる空間を目指すとともに、カーテンを開け閉めする手間からも解放されました。さらに準防火地域の土地であったため、窓だけでかなりの費用がかかってきてしまうところ、一般の住宅と同じ程度まで抑えることができたそう。
ご夫婦の要望に加え、3人兄弟＆2猫ちゃんズのライフスタイルにも寄り添い、奥様が「完成時に一カ所も気になるところがなくて逆にびっくりした」と感想を漏らすこちらのお住まい。是非最後までご覧ください。【長期優良住宅認定】
１．倉庫のような外観
人気のガルバリウム鋼板を横張りでぐるりと重ねていき、木目のドアを合わせました。「倉庫っぽい感じの外観」を希望していた建主様ご夫婦のお気に入りポイントです。
玄関はウォークスルーのシューズクローゼット付き。古着が趣味のご次男のスニーカーを飾るのにもぴったりなスペースです。
玄関ホールには、部屋に入る前に手を洗えるスペースと2階へと続く階段。トイレも左手にあります。
２．プライベート感のあるLDK
LDK全景。掃き出し窓を敢えて設けず、カーテン開け閉め不要、プライバシー重視、約20帖のムーディーな空間に仕上がりました。
今回は予算を抑えるために、天井から壁まで500番の量産クロスで施工。シンプルなクロスをチョイスすることで、造作のカウンターや無垢のテーブルの存在感が際立っています。
キッチン周りの天井はアクセントとして木目の下がり天井に。木目のラインが入ることで奥行きを持たせるとともに、カウンターなどの天板に使用しているラバーウッドともまとまった印象に。
近頃トレンドとなっているガラス製のフルハイトのリビングドア。これまで閉ざされていた空間どうしを繋ぎ合わせ、お部屋を広々と感じさせてくれます。
キッチンはクリナップ製の無機質なコンクリート調。目線が天井に移っていくにつれ、温かみのある木目が顔を出します。奥には勝手口とパントリースペースがあり、冷凍食品を大量にストックできる専用冷凍庫もあります。
今回、造作家具で仕上げたいという建主様のご要望がありました。奥山建築の施工事例紹介でお馴染みとなってきた（していきたい）「俺の造作」シリーズ。こちらはキッチン後ろの収納周り。既製品の収納に木製の天板と吊戸を合わせ、統一感のあるオシャレなキッチンに。
３．こだわりの水回り
次に水回り。どっしりとした造作の洗面台に、レトロなデザインの深めのボウルとタイルを合わせました。
お手洗いのクロスは暗めのものをチョイスし、ペーパーホルダーの濃いめのもの。照明をブラケットライトのみにすることで落ち着いた雰囲気に。
４．2階フリースペース
続いて階段を上がり2階へ。今回手すりはアイアン製の角型のものを選びました。
2階へ上がると、11.5帖のフリースペース。基本的には、ランドリースペースとしてや、猫ちゃんズの遊びスペース兼お子様達のお友達が来たときのゲームスペースとして利用されるのだとか。奥様曰く「子供の友達がたくさん来ても1階は静かに過ごせるように（笑）」とのこと、なるほどです。
建主様こだわりの洗面台はドレッサー兼用。ここでも登場の「俺の造作」シリーズで、椅子がしまえるスペースを設けています。下のデッドスペースは主婦の味方のルンバスペースに。
洗面台のシンクは医療用のものをチョイス。広く深く設計されているため、大型のものの手洗いに便利です。
お風呂はこんな感じ。棚1つとっても、建主様のご要望に合わせて確認しながら設置してもらえるのは、人の距離が近い工務店ならではの魅力です。
５．個室は4部屋
フリースペース奥の主寝室にはウォークインクローゼットを設置。各個室のドアはグレー色で統一し、黒いアイアンと相性の良いカラーリングにしました。
スニーカーと古着が大好き、ご次男のお部屋はこれからどんどんカスタマイズしていく予定なのだとか。子供部屋はもう一部屋あります。
実は1階の階段横にはもう1つ個室が。進学して一人暮らしをしているご長男の帰省時に活用されるそうです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
