住宅取得を考えているアナタにお届けしたい、補助事業について分かりやすくまとめていくシリーズ第2弾!
2022年10月の制度改正によって、新築住宅には、より高いレベルでの省エネが求められるようになり、今後「ZEH(ゼッチ)水準」の住宅がスタンダードになってきます。
第2弾では、多くの補助金の要件になっている「長期優良住宅」や「ゼロエネルギー住宅」といった「ZEH水準」の住宅についてまとめていきます。
進化が求められる住宅の省エネ性能
2025年より省エネ住宅以外は着工不可能に!
2022年6月の建築物省エネ法の改正によって、2025年4月より原則全ての新築住宅に省エネ基準への適合が求められるようになりました!さらに、2030年には、現在の基準より高いレベルの「ZEH水準」への引き上げが予定され、今後基準に満たない住宅は建てられなく見通しです。
ZEH水準の住宅
①長期優良住宅 →ZEH水準+高耐震・耐久性+点検・補修計画等
長期優良住宅とは、長期にわたり良好な状態で使用するために、様々な条件を満たして認定を受けた住宅のことです。いわき家ナビグループの工務店が建てる住宅で最も多いのも、このタイプ!
2022年10月の制度改正によって、省エネルギー対策の認定基準が「ZEH水準」に引き上げられ、災害配慮の認定基準が追加になるなどの変更が加えられました。一戸建ての住宅の場合は8つの認定基準を満たすことが求められます。
②ゼロエネルギー住宅(ZEH) →ZEH水準+太陽光パネル等
「ZEH(ゼッチ)」とは、「Net Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)」を省略した言葉で、実は「ZEH」と「ゼロエネルギー住宅」はほとんど同じものです。
高い断熱性を備え、なるべく消費するエネルギーを減らし(省エネ)、太陽光パネル等でエネルギーを創り出すことで(創エネ)、エネルギー消費量のほぼ100%を賄うことが可能な住宅です。初期コストはやや高めですが、その分光熱費などの日々かかるコストをかなり抑えることが可能です。
①UA 値=0.6以下等のZEH強化外皮基準を満たす(高断熱) ※いわき市周辺の場合 |
③低炭素住宅 →ZEH水準+太陽光パネル等(半分)+低炭素化等
「低炭素住宅」とは、二酸化炭素の排出を抑えるための対策が取られた、環境に優しい住宅のことです。
こちらも、ゼロエネルギー住宅と同じく、断熱性やエネルギー消費量削減等の要件を満たし、太陽光発電等によってエネルギー消費量をいくらか賄っていく必要があります。違いはこの「創エネ」の割合が50%でよく、ゼロエネルギー住宅よりコストを少なく収めることができます。しかし、低炭素化に資する措置1項目以上や、市街化区域内のみなどの条件を満たすことが必要になります。
※「ZEH水準」って結局なに?
ややこしい話ですが、「ZEH水準の住宅」といった場合、太陽光パネルの有無は関係ありません。
ゼロエネルギー住宅(ZEH)から太陽光パネル等をの要件を除いた、省エネの要件のみを「ZEH水準」と捉えることが多いからです。ですので、太陽光パネル等がある住宅は勿論、太陽光パネル等のない「長期優良住宅」も「ZEH水準の住宅」には入ることになります。
覚えておきたい住宅性能の重要な指標2つ!
〈UA値〉
UA値とは、住宅内の熱の逃げやすさ(断熱性)を示す指標です。建物の表面1㎡当たりで、平均して何wの熱が逃げるかを表しており、値が小さければ小さいほど断熱性が高いことになります。ZEH水準では0.6以下が求められます。※いわき市周辺の場合
〈C値〉
C値とは、室内から外部への空気の流れやすさ(気密性)を示す指標です。建物にどのくらいの隙間があるのかを実際に機器を用いて測定し、値が小さければ小さいほど機密性が高いことになります。1.0以下を高気密の基準としているメーカーが多いですが、0.3や0.2などの超高気密な住宅を建てる工務店もあります。